体重・筋量UP

回復速度に差をつけろ ~たんぱく質分解系対策

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回復速度に差をつけろ ~たんぱく質分解系対策

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■たんぱく質分解系から筋肉を護るために

実はストレスを受けていない時も、体内のたんぱく質は常に分解されている。これは品質管理が主な目的であり、質の悪いたんぱく質を新品のたんぱく質に入れ替えるために必要な代謝なのである。
「ただ生きるだけ」なら、大量の筋肉は必要ない。生命を維持するためには、筋肉よりも脳や内臓に栄養を補給する方が、必要性としては高くなる。つまりウォリアーの筋肉は生命活動にとってはよけいなものと判断されてしまい、常に分解の危機にさらされているわけだ。トレーニングを止めた途端に筋肉が落ちるのは、こういう理由である。

では、分解の危機から筋肉を守るためには、どうすればいいのか。たんぱく質分解系は、大きく二つに分けることができる。「オートファジー」と「ユビキチン・プロテアソーム系」だ。
オートファジーは非選択的で、前回のサプリメント最前線でも紹介したグルカゴンによって活性化される。ユビキチン・プロテアソーム系は選択的で、ユビキチンが標的とするたんぱく質に目印を付け、そこにたんぱく分解酵素であるプロテアソームが働くというシステムだ。
このオートファジー、そしてユビキチン・プロテアソーム系を抑えることにより、筋肉の分解を抑えてくれる物質がある。それが「HMB」だ(※1、※2、※3)。HMBを摂取することにより、分解の危機から筋肉を護ることが可能となる。


■インスリンを有効に利用するために

他にも筋肉を守る手段がある。ストレスホルモンやたんぱく質分解系に対する強力な武器、それは「インスリン」である。細胞にエネルギーを採り入れ、たんぱく合成を高めるインスリンには、たんぱく質の分解を防ぐ強力なパワーがあるのだ。(※4、※5、※6、※7)
インスリンを分泌させるためには、吸収の速い糖質を摂取することが有効だ。マルトデキストリンのように消化態の糖質は速やかにインスリンを分泌させ、筋肉を守ってくれるだろう。もちろんトレーニングによって枯渇したグリコーゲンを速やかに回復させてくれる作用も期待できる。
しかしインスリンは諸刃の剣だ。筋たんぱくの合成を高め、分解を防ぐだけでなく、脂肪細胞にも同じように働いてしまう。
ここで重要なのが、タイミングである。トレーニング中~後のタイミングにおいては、筋肉に優先的にインスリンが働いてくれる。つまりトレーニング中やトレーニング直後にマルトデキストリンを摂取した場合、脂肪細胞にはインスリンが働きにくくなっているため、体脂肪が増える心配は無用なのだ。


■R4という選択

ストレスに対抗するグルタミン、たんぱく質分解系から身体を守るHMBやマルトデキストリン、これらはすべて「トレーニング後」に摂取することで、最大の効果を発揮する。
そこで、これらの栄養素をまとめて配合したサプリメントが「R4」である。R4には血流を促進して栄養素のデリバリーを高めるアルギニンやシトルリンも含まれており、これらをただバラバラに摂取するよりも遥かに効果が高く、手間もかからず、コストもかさまない。
トレーニングが終わったらR4を即座に溶かし、飲む。そして筋肉を守り、回復を促進する。1回では効果を実感できないだろう。しかし3カ月続け、半年続け、1年続ければ、いつしか大きな差となって、ライバルを大きくリードしていることだろう。

R4.1.pngのサムネイル画像

R4

【1食(45g)あたりの栄養価】
エネルギー:167kcal、たんぱく質:6.1g、脂質:0g、炭水化物:36.6g、ナトリウム:0mg(食塩相当量:0g)、グルタミン:5,000mg、HMB:1,500mg、シトルリン:500mg、アルギニン:500mg、マルトデキストリン:33g

詳しい情報・ご購入はこちらから

 

(前編を読む)

【参考文献】

  • 1 :s-Hydroxy-s-Methylbutyrate (HMB) Normalizes Dexamethasone-Induced Autophagy-Lysosomal Pathway in Skeletal Muscle PLoS One. 2015 Feb 6;10(2):e0117520. doi: 10.1371/journal.pone.0117520. eCollection 2015.
  • 2 :Attenuation of proteasome-induced proteolysis in skeletal muscle by {beta}-hydroxy-{beta}-methylbutyrate in cancer-induced muscle loss. Cancer Res. 2005 Jan 1;65(1):277-83.
  • 3 :Mechanism of the attenuation of proteolysis-inducing factor stimulated protein degradation in muscle by beta-hydroxy-beta-methylbutyrate. Cancer Res. 2004 Dec 1;64(23):8731-5.
  • 4 :Mechanism of insulin’s anabolic effect on muscle: measurements of muscle protein synthesis and breakdown using aminoacyl-tRNA and other surrogate measures. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2006 Oct;291(4):E729-36. Epub 2006 May 16.
  • 5 :Hepatic autophagy is suppressed in the presence of insulin resistance and hyperinsulinemia: inhibition of FoxO1-dependent expression of key autophagy genes by insulin. J Biol Chem. 2009 Nov 6;284(45):31484-92. doi: 10.1074/jbc.M109.033936. Epub 2009 Sep 16.
  • 6 :Protein breakdown in muscle wasting: role of autophagy-lysosome and ubiquitin-proteasome. Int J Biochem Cell Biol. 2013 Oct;45(10):2121-9. doi: 10.1016/j.biocel.2013.04.023. Epub 2013 May 7.
  • 7 :Role of the ubiquitin-proteasome system and autophagy in regulation of insulin sensitivity in serum-starved 3T3-L1 adipocytes. Endocr J. 2015 May 10.
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■たんぱく質分解系から筋肉を護るために

実はストレスを受けていない時も、体内のたんぱく質は常に分解されている。これは品質管理が主な目的であり、質の悪いたんぱく質を新品のたんぱく質に入れ替えるために必要な代謝なのである。
「ただ生きるだけ」なら、大量の筋肉は必要ない。生命を維持するためには、筋肉よりも脳や内臓に栄養を補給する方が、必要性としては高くなる。つまりウォリアーの筋肉は生命活動にとってはよけいなものと判断されてしまい、常に分解の危機にさらされているわけだ。トレーニングを止めた途端に筋肉が落ちるのは、こういう理由である。

では、分解の危機から筋肉を守るためには、どうすればいいのか。たんぱく質分解系は、大きく二つに分けることができる。「オートファジー」と「ユビキチン・プロテアソーム系」だ。
オートファジーは非選択的で、前回のサプリメント最前線でも紹介したグルカゴンによって活性化される。ユビキチン・プロテアソーム系は選択的で、ユビキチンが標的とするたんぱく質に目印を付け、そこにたんぱく分解酵素であるプロテアソームが働くというシステムだ。
このオートファジー、そしてユビキチン・プロテアソーム系を抑えることにより、筋肉の分解を抑えてくれる物質がある。それが「HMB」だ(※1、※2、※3)。HMBを摂取することにより、分解の危機から筋肉を護ることが可能となる。


■インスリンを有効に利用するために

他にも筋肉を守る手段がある。ストレスホルモンやたんぱく質分解系に対する強力な武器、それは「インスリン」である。細胞にエネルギーを採り入れ、たんぱく合成を高めるインスリンには、たんぱく質の分解を防ぐ強力なパワーがあるのだ。(※4、※5、※6、※7)
インスリンを分泌させるためには、吸収の速い糖質を摂取することが有効だ。マルトデキストリンのように消化態の糖質は速やかにインスリンを分泌させ、筋肉を守ってくれるだろう。もちろんトレーニングによって枯渇したグリコーゲンを速やかに回復させてくれる作用も期待できる。
しかしインスリンは諸刃の剣だ。筋たんぱくの合成を高め、分解を防ぐだけでなく、脂肪細胞にも同じように働いてしまう。
ここで重要なのが、タイミングである。トレーニング中~後のタイミングにおいては、筋肉に優先的にインスリンが働いてくれる。つまりトレーニング中やトレーニング直後にマルトデキストリンを摂取した場合、脂肪細胞にはインスリンが働きにくくなっているため、体脂肪が増える心配は無用なのだ。


■R4という選択

ストレスに対抗するグルタミン、たんぱく質分解系から身体を守るHMBやマルトデキストリン、これらはすべて「トレーニング後」に摂取することで、最大の効果を発揮する。
そこで、これらの栄養素をまとめて配合したサプリメントが「R4」である。R4には血流を促進して栄養素のデリバリーを高めるアルギニンやシトルリンも含まれており、これらをただバラバラに摂取するよりも遥かに効果が高く、手間もかからず、コストもかさまない。
トレーニングが終わったらR4を即座に溶かし、飲む。そして筋肉を守り、回復を促進する。1回では効果を実感できないだろう。しかし3カ月続け、半年続け、1年続ければ、いつしか大きな差となって、ライバルを大きくリードしていることだろう。

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R4

【1食(45g)あたりの栄養価】
エネルギー:167kcal、たんぱく質:6.1g、脂質:0g、炭水化物:36.6g、ナトリウム:0mg(食塩相当量:0g)、グルタミン:5,000mg、HMB:1,500mg、シトルリン:500mg、アルギニン:500mg、マルトデキストリン:33g

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(前編を読む)

【参考文献】

  • 1 :s-Hydroxy-s-Methylbutyrate (HMB) Normalizes Dexamethasone-Induced Autophagy-Lysosomal Pathway in Skeletal Muscle PLoS One. 2015 Feb 6;10(2):e0117520. doi: 10.1371/journal.pone.0117520. eCollection 2015.
  • 2 :Attenuation of proteasome-induced proteolysis in skeletal muscle by {beta}-hydroxy-{beta}-methylbutyrate in cancer-induced muscle loss. Cancer Res. 2005 Jan 1;65(1):277-83.
  • 3 :Mechanism of the attenuation of proteolysis-inducing factor stimulated protein degradation in muscle by beta-hydroxy-beta-methylbutyrate. Cancer Res. 2004 Dec 1;64(23):8731-5.
  • 4 :Mechanism of insulin’s anabolic effect on muscle: measurements of muscle protein synthesis and breakdown using aminoacyl-tRNA and other surrogate measures. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2006 Oct;291(4):E729-36. Epub 2006 May 16.
  • 5 :Hepatic autophagy is suppressed in the presence of insulin resistance and hyperinsulinemia: inhibition of FoxO1-dependent expression of key autophagy genes by insulin. J Biol Chem. 2009 Nov 6;284(45):31484-92. doi: 10.1074/jbc.M109.033936. Epub 2009 Sep 16.
  • 6 :Protein breakdown in muscle wasting: role of autophagy-lysosome and ubiquitin-proteasome. Int J Biochem Cell Biol. 2013 Oct;45(10):2121-9. doi: 10.1016/j.biocel.2013.04.023. Epub 2013 May 7.
  • 7 :Role of the ubiquitin-proteasome system and autophagy in regulation of insulin sensitivity in serum-starved 3T3-L1 adipocytes. Endocr J. 2015 May 10.