競技パフォーマンスUP
ラグビーの新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」に参入するNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。フィールドをワイドに使ってボールを動かし続けるプレースタイルで、新リーグでの躍進を目指す。その核となるニュートリション戦略について、友井川拓BKコーチ、川端昭彦ヘッドストレングス&コンディショニングコーチに話を聞いた。
新たに始まるラグビーの新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」への所属が決定したNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。1976年創部の日本電信電話公社東京支社ラグビー部をオリジンとする歴史あるチームだが、ジャパンラグビートップリーグでの最高位は2016-2017年、2018-2019年の5位。トップリーグ参入から10年あまり、ベスト4の壁を破れずにいる。
2020-2021年のトップリーグはコロナ禍の影響を受けて開幕が大幅に遅れ、リーグ戦は2カンファレンス方式へと変更。シャイニングアークス東京ベイ浦安はレギュラーシーズン3勝3敗1分けでレッドカンファレンス4位。プレーオフトーナメントには2回戦から登場したが、キヤノンイーグルスに13対43で敗れてシーズンを終えた。元日本代表WTB山田章仁、FL金正奎、元スコットランド代表SHグレイグ・レイドローといった好選手をそろえるだけに、決して満足できる結果ではなかった。
友井川「選手は頑張ってくれましたが、我々コーチ陣の力不足もあって思うような結果は出ませんでした。コロナ禍で開幕が延び、メンタルの調整も含めてピークの持っていき方が難しかったです。 自分達のように上位にチャレンジするチームは開幕にピークを持っていき、いいスタートを切って後半につなげていくことが重要。でも、それができませんでした。」 |
今回、新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」1部リーグへの所属が決定。現在の日本ラグビーのトップ12チームで構成される新リーグに向け、身体作りに余念がない。この夏にしっかりとバルクアップし、厳しいシーズンを戦い抜く大きく強い身体を作り上げようとしている。
ただし、リーグのトップクラスのチームと比べ、シャイニングアークス東京ベイ浦安には身体の大きい選手が少ない。そのため、パワーのみで渡り合うのではなく、ボールを動かすプレースタイルを追求する。
友井川「自分達が目指すラグビーは、フィールドをワイドに使うスタイル。ゲーム開始から80分間、広くボールを動かすことで生まれるスペースにアタックし続ける。フィジカルとフィットネスの両面を重視した、運動量の多いチャレンジングなラグビーです。 もちろんボールを動かすことにはリスクもありますが、そこに挑む姿勢をメッセージとして発信していきたい。それが上のチームに勝つことにつながっていくと考えています。」 |
就任3年目となる川端コーチはこれまで日本航空や青山学院大学、東芝ブレイブルーパスなどのフィジカルトレーニングに携わってきたが「シャイニングアークス東京ベイ浦安は、これまで指導してきたチームとは少し違う。」と語る。
川端「上位のチームと比べ体重がやや軽く、身長もそこまで大きくない選手が集まっています。外国人選手も他チームと比べて、そこまで大きくない。もちろんラグビー選手である以上パワーでこじ開ける局面もありますが、選手のサイズとプレースタイルを考えるとプラスアルファが必要。 具体的にはボールをしっかりとリサイクルし、生み出したスペースに確実に走り込むためのスピード、フィットネスを高める必要がある。 |
そのため一般的なストレングストレーニングのみではなく、身体の使い方や動き方、機能的に動くためのトレーニング指導も行っています。例えば上手く芯をずらす当たり方や、当たった時にしっかり足をかいてボールをリサイクルする能力、リアクションして起き上がる時のスピードなどです。 日々のトレーニングでこれらに磨きをかけています。」 |
掲げるプレースタイルを実現するには、筋力、走力、フィットネスのさらなるレベルアップが必要。そのためにはグラウンドでの練習とストレングストレーニングに加え、的確な栄養摂取が欠かせない。毎日の食事に加え、食事で不足する栄養素をDNSのサプリメントで補う。
川端「DNSのホエイプロテインをクラブハウス内のプロテインカウンターに置き、好きなタイミングで飲めるようにしています。それに加えてバーエックスや |
加えて今年から、チームはDNSとの取り組みをさらに強化。導入アイテムのバリエーションを増やし、選手の要望に細やかに対応していく。
川端「例えば体脂肪を落としてもらいたい選手にホエイプロテインストイックを摂らせたり、爆発力を上げたい選手にクレアチンを提供したり、というように、より個別のニーズに対応する形でサポートしています。また、選手が必要なサプリメントを自ら購入する場合も、どんなものを摂るべきかを細かく指導しています。
選手とは定期的に1対1のミーティングを行っており、体脂肪率や筋力レベルについては代表選手のレベルをベンチマークとして、必要なサプリメントを選手に伝えています。そして全体の底上げという意味で、実際に使って効果を感じられたサプリメントはチーム単位で購入していきたいと考えています。
例えば今年は練習強度を今まで以上に高くしているため、これまで試合時にだけ使っていたR4を普段から活用し、リカバリー意識を高めていこうと考えています。そして試合のハーフタイムにはエナジージェル。実は僕はトレイルランニングをするのですが、先日自ら試したところ、かなり効果が高いことがわかりました。追い込んでも身体の痙攣などはなく、体感できるエナジーレベルがこれまでとまったく違う。そのため、今年から導入していきます。
DNSの魅力はアイテムが豊富なことと信頼性です。例えばプロテインもフレーバーが豊富ですし、たんぱく質以外の栄養素のバリエーションも多い。かゆい所に手が届く商品ラインアップですし、細かな選択ができる。そして原材料も安全なものが使われている。今後も長く愛用できると思っています。」
DNSとの取り組み強化で目指すのは、選手達の意識改革だ。これまで、栄養に関する選手の意識はまちまち。自ら栄養について学び、必要な情報を取捨選択してサプリメントを選んでいる選手もいれば、細かい栄養知識には無頓着な選手もいた。 今回、チームはDNSとの取り組みを強化することで、選手達の意識の底上げを図る。チームは選手に優れたもの、正しいものを選手に紹介、提供する。選手はその意味を正しく理解した上で、今の自分にとって必要なものを選ぶ。 |
その積み重ねが、魅力的なラグビーを展開する集団を作り上げていく。
友井川「優れたパフォーマンスを示すのはいいことですが、難しいのはそれを続けること。そのためにも、サプリメントのさらなる活用が大切になってくると考えています。大事なのは選手自身が考えること。 栄養に関して与えられた知識と情報に頼るのではなく、今の自分に合うもの、必要なものを自分で考え、自分で選ぶ。そのためには正しい知識を得ること。与えられたものを摂るのではなく、自分で考えて必要なものを取り入れる。それができる選手になってほしいです」 |
川端「選手やコーチはとかく、トレーニングだけで身体ができると考えがち。身体作りはトレーニングに加えて質の高い栄養摂取、そしてしっかりと休息を取ることで、初めて成り立つ。この当たり前のことを、当たり前にこなすチームにならなくてはいけません。
食事やサプリメントを最終的に口に運んでいくのは自分。そして自らの身体は自分の食べたものでできている。食事もサプリメントも『これが流行っているから』『この人がこれを食べているから』という考えで摂っていてはダメ。大事なのは、どういう自分になりたいかを頭の中に描き、行動すること。多くの情報を得るのもいいですが、栄養の基本を理解し、正しい知識に基づいて自分で考え、自分で決めて行動する。そうすれば、おのずと道は拓ける。まずは目的意識をしっかり持つことからだと思います。」
次回その2では、選手達の声を聞いていく。
ラグビーの新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」に参入するNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。フィールドをワイドに使ってボールを動かし続けるプレースタイルで、新リーグでの躍進を目指す。その核となるニュートリション戦略について、友井川拓BKコーチ、川端昭彦ヘッドストレングス&コンディショニングコーチに話を聞いた。
新たに始まるラグビーの新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」への所属が決定したNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安。1976年創部の日本電信電話公社東京支社ラグビー部をオリジンとする歴史あるチームだが、ジャパンラグビートップリーグでの最高位は2016-2017年、2018-2019年の5位。トップリーグ参入から10年あまり、ベスト4の壁を破れずにいる。
2020-2021年のトップリーグはコロナ禍の影響を受けて開幕が大幅に遅れ、リーグ戦は2カンファレンス方式へと変更。シャイニングアークス東京ベイ浦安はレギュラーシーズン3勝3敗1分けでレッドカンファレンス4位。プレーオフトーナメントには2回戦から登場したが、キヤノンイーグルスに13対43で敗れてシーズンを終えた。元日本代表WTB山田章仁、FL金正奎、元スコットランド代表SHグレイグ・レイドローといった好選手をそろえるだけに、決して満足できる結果ではなかった。
友井川「選手は頑張ってくれましたが、我々コーチ陣の力不足もあって思うような結果は出ませんでした。コロナ禍で開幕が延び、メンタルの調整も含めてピークの持っていき方が難しかったです。自分達のように上位にチャレンジするチームは開幕にピークを持っていき、いいスタートを切って後半につなげていくことが重要。でも、それができませんでした。」
今回、新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」1部リーグへの所属が決定。現在の日本ラグビーのトップ12チームで構成される新リーグに向け、身体作りに余念がない。この夏にしっかりとバルクアップし、厳しいシーズンを戦い抜く大きく強い身体を作り上げようとしている。
ただし、リーグのトップクラスのチームと比べ、シャイニングアークス東京ベイ浦安には身体の大きい選手が少ない。そのため、パワーのみで渡り合うのではなく、ボールを動かすプレースタイルを追求する。
友井川「自分達が目指すラグビーは、フィールドをワイドに使うスタイル。ゲーム開始から80分間、広くボールを動かすことで生まれるスペースにアタックし続ける。フィジカルとフィットネスの両面を重視した、運動量の多いチャレンジングなラグビーです。もちろんボールを動かすことにはリスクもありますが、そこに挑む姿勢をメッセージとして発信していきたい。それが上のチームに勝つことにつながっていくと考えています。」
就任3年目となる川端コーチはこれまで日本航空や青山学院大学、東芝ブレイブルーパスなどのフィジカルトレーニングに携わってきたが「シャイニングアークス東京ベイ浦安は、これまで指導してきたチームとは少し違う。」と語る。
川端「上位のチームと比べ体重がやや軽く、身長もそこまで大きくない選手が集まっています。外国人選手も他チームと比べて、そこまで大きくない。もちろんラグビー選手である以上パワーでこじ開ける局面もありますが、選手のサイズとプレースタイルを考えるとプラスアルファが必要。具体的にはボールをしっかりとリサイクルし、生み出したスペースに確実に走り込むためのスピード、フィットネスを高める必要がある。
そのため一般的なストレングストレーニングのみではなく、身体の使い方や動き方、機能的に動くためのトレーニング指導も行っています。例えば上手く芯をずらす当たり方や、当たった時にしっかり足をかいてボールをリサイクルする能力、リアクションして起き上がる時のスピードなどです。日々のトレーニングでこれらに磨きをかけています。」
掲げるプレースタイルを実現するには、筋力、走力、フィットネスのさらなるレベルアップが必要。そのためにはグラウンドでの練習とストレングストレーニングに加え、的確な栄養摂取が欠かせない。毎日の食事に加え、食事で不足する栄養素をDNSのサプリメントで補う。
川端「DNSのホエイプロテインをクラブハウス内のプロテインカウンターに置き、好きなタイミングで飲めるようにしています。それに加えてバーエックスや
加えて今年から、チームはDNSとの取り組みをさらに強化。導入アイテムのバリエーションを増やし、選手の要望に細やかに対応していく。
川端「例えば体脂肪を落としてもらいたい選手にホエイプロテインストイックを摂らせたり、爆発力を上げたい選手にクレアチンを提供したり、というように、より個別のニーズに対応する形でサポートしています。また、選手が必要なサプリメントを自ら購入する場合も、どんなものを摂るべきかを細かく指導しています。
選手とは定期的に1対1のミーティングを行っており、体脂肪率や筋力レベルについては代表選手のレベルをベンチマークとして、必要なサプリメントを選手に伝えています。そして全体の底上げという意味で、実際に使って効果を感じられたサプリメントはチーム単位で購入していきたいと考えています。
例えば今年は練習強度を今まで以上に高くしているため、これまで試合時にだけ使っていたR4を普段から活用し、リカバリー意識を高めていこうと考えています。そして試合のハーフタイムにはエナジージェル。実は僕はトレイルランニングをするのですが、先日自ら試したところ、かなり効果が高いことがわかりました。追い込んでも身体の痙攣などはなく、体感できるエナジーレベルがこれまでとまったく違う。そのため、今年から導入していきます。
DNSの魅力はアイテムが豊富なことと信頼性です。例えばプロテインもフレーバーが豊富ですし、たんぱく質以外の栄養素のバリエーションも多い。かゆい所に手が届く商品ラインアップですし、細かな選択ができる。そして原材料も安全なものが使われている。今後も長く愛用できると思っています。」
DNSとの取り組み強化で目指すのは、選手達の意識改革だ。これまで、栄養に関する選手の意識はまちまち。自ら栄養について学び、必要な情報を取捨選択してサプリメントを選んでいる選手もいれば、細かい栄養知識には無頓着な選手もいた。今回、チームはDNSとの取り組みを強化することで、選手達の意識の底上げを図る。
チームは選手に優れたもの、正しいものを選手に紹介、提供する。選手はその意味を正しく理解した上で、今の自分にとって必要なものを選ぶ。その積み重ねが、魅力的なラグビーを展開する集団を作り上げていく。
友井川「優れたパフォーマンスを示すのはいいことですが、難しいのはそれを続けること。そのためにも、サプリメントのさらなる活用が大切になってくると考えています。大事なのは選手自身が考えること。栄養に関して与えられた知識と情報に頼るのではなく、今の自分に合うもの、必要なものを自分で考え、自分で選ぶ。そのためには正しい知識を得ること。与えられたものを摂るのではなく、自分で考えて必要なものを取り入れる。それができる選手になってほしいです」
川端「選手やコーチはとかく、トレーニングだけで身体ができると考えがち。身体作りはトレーニングに加えて質の高い栄養摂取、そしてしっかりと休息を取ることで、初めて成り立つ。この当たり前のことを、当たり前にこなすチームにならなくてはいけません。
食事やサプリメントを最終的に口に運んでいくのは自分。そして自らの身体は自分の食べたものでできている。食事もサプリメントも『これが流行っているから』『この人がこれを食べているから』という考えで摂っていてはダメ。大事なのは、どういう自分になりたいかを頭の中に描き、行動すること。多くの情報を得るのもいいですが、栄養の基本を理解し、正しい知識に基づいて自分で考え、自分で決めて行動する。そうすれば、おのずと道は拓ける。まずは目的意識をしっかり持つことからだと思います。」
次回その2では、選手達の声を聞いていく。