競技パフォーマンスUP
「効果のあるサプリメント」は数々あるが、重要なのは組み合わせである。それぞれを単体でバラバラに摂取しても、1+1が2になるだけだ。しかし上手に組み合わせることで、1+1が3にも4にもなったりする。
では、最も効果のある組み合わせとはどういうものだろうか。それは「ホエイプロテイン+クレアチン+HMB」である。まずはそれぞれの効果について解説していこう。
ハードにトレーニングしている場合、タンパク質の必要量は跳ね上がる。Butterfieldらの報告では「体重1kgあたり、2.2g」が望ましいとされている(※1)。体重1kgあたり2gとしても、80kgだったら1日160gだ。肉にして800g、卵だったら25個。食事だけで解決したい? きっと胃腸に負担がかかり、経済的にも困窮し、買い出しや調理に時間を取られ、脂肪を含めた余計なカロリーを摂取して太り、目も当てられない結果になるだろう。
そこでプロテインである。プロテインならば余計なカロリーもなく、胃腸への負担も少ない。
ただしプロテインもいろいろだ。大豆や卵、牛肉、エンドウマメ、麻などさまざまな原材料がある。しかし筋肉を増やし、筋力を高めたいのならば「ホエイプロテイン」一択である。
ホエイは他の材料に比べてBCAAが多く含まれており、筋肉を発達させるという目的において、最も効果が高い。
ホエイとカゼイン、ソイ(大豆)プロテインをトレーニングに飲んで比較した研究では、タンパク合成率においてホエイはカゼインよりも122%高く、ソイよりも31%高かったという結果が出ている(※2)。またトレーニング前にホエイプロテインを飲むことにより、筋肉を分解する作用のあるコルチゾルを減らすことができ、同時にテストステロンのレベルを高くすることができていた。大豆プロテインではこの作用は得られていない(※3)。
さらに、ホエイには体脂肪を減らす効果も期待できる。BMIが平均31、平均年齢51歳の男女90人を対象とした研究において、エクササイズは全く行わず、「ホエイ摂取群」と「ソイ摂取群」、「炭水化物摂取群」とに分け、食事も好きに食べさせた。その結果、ホエイ摂取群は炭水化物摂取群に比べ、体重と体脂肪、ウェストサイズが顕著に減り、その減少率はソイ摂取群よりも大きかったのである(※4)。
クレアチンに筋肥大や筋力強化の効果があることは、多くのウォリアーがすでに知るところとなっているため、今さら説明の必要もないだろう。ただし、クレアチン単体では効果が限定される。実はプロテインと組み合わせることにより、クレアチンの効果をさらに高めることができるのだ。
31名のベテラン男性トレーニーを用い、「プロテインのみ群」と「プロテイン+炭水化物群」、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」に分けて10週間のトレーニングを行わせた研究がある(※5)。
その結果、除脂肪体重は「プロテインのみ群」が平均4.9kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均4.1kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均6.9kgの増加だった。
スクワットは「プロテインのみ群」が平均25.2kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均23.1kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均34.7kgの増加。ベンチプレスは「プロテインのみ群」が平均11.3kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均9.0kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均22.4kgの増加となっている。
さらに「クレアチン+炭水化物群」と「クレアチン+ホエイプロテイン群」、「ホエイプロテインのみ群」、「炭水化物のみ群」で比較したところ、やはり「クレアチン+ホエイプロテイン」が、筋力や筋肥大において最高の結果を出している(※6)。
筋タンパクはmTORと呼ばれるシグナル伝達経路によって合成が活性化される。アミノ酸のロイシンから派生したHMB(β-hydroxy-β-methylbutyrate)はmTORを活性化し、筋タンパクの合成を高めてくれることがわかっている(※7, ※8, ※9, ※10)。
また体内には古くなったり、使い道のなくなったりしたタンパク質を分解して排出するシステムがある。これをユビキチン・プロテアソーム系と呼ぶ。つまりタンパク質の品質管理を行うシステムのことだ。トレーニングで発達した筋肉は、生命の維持にはそれほど必要がない。そのため、ユビキチン・プロテアソーム系の格好の標的となってしまう。トレーニングを少し休むと筋肉が落ちてしまうが、それはこの系が働いているからである。
HMBには、このユビキチン・プロテアソーム系をブロックし、ウォリアーの筋肉を守ってくれる作用があるのだ(※11, ※12, ※13, ※14, ※15, ※16, ※17)。
そしてHMBはクレアチンと組み合わせることで、最上の効果を発揮することができる。40名を対象に「クレアチンのみ」と「HMBのみ」、「HMBとクレアチン」の3群に分けて3週間のトレーニングを行わせた研究がある(※18)。研究終了後、除脂肪体重を測定してみると、次のような結果になった。
・クレアチンのみ 0.92kgの増加
・HMBのみ 0.39kgの増加
・クレアチン+HMB 1.54kgの増加
また各エクササイズにおける使用重量の増加を合わせると、次のようになった。
・クレアチンのみ 39.1kgの増加
・HMBのみ 37.5kgの増加
・クレアチン+HMB 51.9kgの増加
以上により、ホエイプロテインにクレアチンとHMBを追加配合することで、最大の効果を発揮できると考えられる。これらのエビデンスをもとに作り出されたのが、「ホエイプロテインHC」だ。
ホエイプロテインHCは1食(35g)あたり25.2gのホエイタンパクと1500mgのHMB、5gのクレアチンが配合されている。1日に1~2回、ホエイプロテインHCを摂取することにより、筋力向上や筋肥大を大いにサポートしてくれるだろう。
ホエイプロテイン HMB & クレアチン
【1回(35g)あたり】
エネルギー:140kcal、たんぱく質:25.2g、脂質:1.9g、炭水化物:5.5g、食塩相当量:0.2g、HMBCa:1,500mg、クレアチン:5,000mg
「効果のあるサプリメント」は数々あるが、重要なのは組み合わせである。それぞれを単体でバラバラに摂取しても、1+1が2になるだけだ。しかし上手に組み合わせることで、1+1が3にも4にもなったりする。
では、最も効果のある組み合わせとはどういうものだろうか。それは「ホエイプロテイン+クレアチン+HMB」である。まずはそれぞれの効果について解説していこう。
ハードにトレーニングしている場合、タンパク質の必要量は跳ね上がる。Butterfieldらの報告では「体重1kgあたり、2.2g」が望ましいとされている(※1)。体重1kgあたり2gとしても、80kgだったら1日160gだ。肉にして800g、卵だったら25個。食事だけで解決したい? きっと胃腸に負担がかかり、経済的にも困窮し、買い出しや調理に時間を取られ、脂肪を含めた余計なカロリーを摂取して太り、目も当てられない結果になるだろう。
そこでプロテインである。プロテインならば余計なカロリーもなく、胃腸への負担も少ない。
ただしプロテインもいろいろだ。大豆や卵、牛肉、エンドウマメ、麻などさまざまな原材料がある。しかし筋肉を増やし、筋力を高めたいのならば「ホエイプロテイン」一択である。
ホエイは他の材料に比べてBCAAが多く含まれており、筋肉を発達させるという目的において、最も効果が高い。
ホエイとカゼイン、ソイ(大豆)プロテインをトレーニングに飲んで比較した研究では、タンパク合成率においてホエイはカゼインよりも122%高く、ソイよりも31%高かったという結果が出ている(※2)。またトレーニング前にホエイプロテインを飲むことにより、筋肉を分解する作用のあるコルチゾルを減らすことができ、同時にテストステロンのレベルを高くすることができていた。大豆プロテインではこの作用は得られていない(※3)。
さらに、ホエイには体脂肪を減らす効果も期待できる。BMIが平均31、平均年齢51歳の男女90人を対象とした研究において、エクササイズは全く行わず、「ホエイ摂取群」と「ソイ摂取群」、「炭水化物摂取群」とに分け、食事も好きに食べさせた。その結果、ホエイ摂取群は炭水化物摂取群に比べ、体重と体脂肪、ウェストサイズが顕著に減り、その減少率はソイ摂取群よりも大きかったのである(※4)。
クレアチンに筋肥大や筋力強化の効果があることは、多くのウォリアーがすでに知るところとなっているため、今さら説明の必要もないだろう。ただし、クレアチン単体では効果が限定される。実はプロテインと組み合わせることにより、クレアチンの効果をさらに高めることができるのだ。
31名のベテラン男性トレーニーを用い、「プロテインのみ群」と「プロテイン+炭水化物群」、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」に分けて10週間のトレーニングを行わせた研究がある(※5)。
その結果、除脂肪体重は「プロテインのみ群」が平均4.9kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均4.1kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均6.9kgの増加だった。
スクワットは「プロテインのみ群」が平均25.2kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均23.1kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均34.7kgの増加。ベンチプレスは「プロテインのみ群」が平均11.3kgの増加、「プロテイン+炭水化物群」は平均9.0kgの増加、「プロテイン+炭水化物+クレアチン群」は平均22.4kgの増加となっている。
さらに「クレアチン+炭水化物群」と「クレアチン+ホエイプロテイン群」、「ホエイプロテインのみ群」、「炭水化物のみ群」で比較したところ、やはり「クレアチン+ホエイプロテイン」が、筋力や筋肥大において最高の結果を出している(※6)。
筋タンパクはmTORと呼ばれるシグナル伝達経路によって合成が活性化される。アミノ酸のロイシンから派生したHMB(β-hydroxy-β-methylbutyrate)はmTORを活性化し、筋タンパクの合成を高めてくれることがわかっている(※7, ※8, ※9, ※10)。
また体内には古くなったり、使い道のなくなったりしたタンパク質を分解して排出するシステムがある。これをユビキチン・プロテアソーム系と呼ぶ。つまりタンパク質の品質管理を行うシステムのことだ。トレーニングで発達した筋肉は、生命の維持にはそれほど必要がない。そのため、ユビキチン・プロテアソーム系の格好の標的となってしまう。トレーニングを少し休むと筋肉が落ちてしまうが、それはこの系が働いているからである。
HMBには、このユビキチン・プロテアソーム系をブロックし、ウォリアーの筋肉を守ってくれる作用があるのだ(※11, ※12, ※13, ※14, ※15, ※16, ※17)。
そしてHMBはクレアチンと組み合わせることで、最上の効果を発揮することができる。40名を対象に「クレアチンのみ」と「HMBのみ」、「HMBとクレアチン」の3群に分けて3週間のトレーニングを行わせた研究がある(※18)。研究終了後、除脂肪体重を測定してみると、次のような結果になった。
・クレアチンのみ 0.92kgの増加
・HMBのみ 0.39kgの増加
・クレアチン+HMB 1.54kgの増加
また各エクササイズにおける使用重量の増加を合わせると、次のようになった。
・クレアチンのみ 39.1kgの増加
・HMBのみ 37.5kgの増加
・クレアチン+HMB 51.9kgの増加
以上により、ホエイプロテインにクレアチンとHMBを追加配合することで、最大の効果を発揮できると考えられる。これらのエビデンスをもとに作り出されたのが、「ホエイプロテインHC」だ。
ホエイプロテインHCは1食(35g)あたり25.2gのホエイタンパクと1500mgのHMB、5gのクレアチンが配合されている。1日に1~2回、ホエイプロテインHCを摂取することにより、筋力向上や筋肥大を大いにサポートしてくれるだろう。
ホエイプロテイン HMB & クレアチン
【1回(35g)あたり】
エネルギー:140kcal、たんぱく質:25.2g、脂質:1.9g、炭水化物:5.5g、食塩相当量:0.2g、HMBCa:1,500mg、クレアチン:5,000mg