体重・筋量UP
青魚などに多く含まれる脂肪酸の「EPA」を摂取することにより、免疫の向上や炎症の抑制、血行改善などの作用が期待できる。これはEPAが「善玉エイコサノイド」をつくるからだ。
では適切な食事を摂り、プロテインを摂取した上で、さらにクレアチンを摂取したらどうなるか。
善玉エイコサノイドはロイコトリエンB5やプロスタグランジンE3、トロンボキサンB3などのことを指す。これらの物質には悪玉エイコサノイドをつくるアラキドン酸の働きを抑えたり、血小板の凝集を抑えて血液を固まりにくくしたり、免疫を増強したり、炎症性サイトカインの生成を抑制したりする作用がある。そのためケガをしているウォリアーは、EPAを摂取することで回復の促進が大いに期待できるはずだ3,4,5。
サッカー選手を対象に、15gのホエイプロテインに追加して「550mgのEPAと550mgのDHA」を摂取させて伸張性エクササイズを行わせた研究がある6。その結果、エクササイズ後の筋肉痛が明らかに改善されたという結果が出ている。
また1日6gのフィッシュオイルを1週間摂取した後に10セットのカールとレッグエクステンションを行ったところ。トウモロコシ/大豆油を摂取した群と比較して筋肉痛が少なかったという報告もある7。
EPAはイワシやサバ、サンマ、アジなどの青魚に多く含まれる。しかし魚油にはEPAの他にもパルミチン酸やミリスチン酸、ステアリン酸など多くの飽和脂肪酸も同時に含まれる。
肉とプロテインの関係と同じように、余計なものを摂取したくない場合はEPAそのものをサプリメントとして摂取する方が得策だろう。魚が嫌いなウォリアーや料理が面倒だというウォリアーにも、サプリメントとしてEPAを摂取することをお勧めしたい。
筋タンパク質はmTORと呼ばれるシグナル伝達経路によって合成が活性化される。アミノ酸のロイシンから派生したHMB(β-hydroxy-β-methylbutyrate)はmTORを活性化し、筋タンパクの合成を高めてくれることがわかっている8,9,10,11。
また体内には古くなったり、使い道のなくなったりしたタンパク質を分解して排出するシステムがある。これをユビキチン・プロテアソーム系と呼ぶ。つまりタンパク質の品質管理を行うシステムのことだ。
トレーニングで発達した筋肉は、生命の維持にはそれほど重要ではない。そのため、ユビキチン・プロテアソーム系の格好の標的となってしまう。トレーニングを少し休むと筋肉が落ちてしまうが、それはこの系が働いているからである。HMBには、このユビキチン・プロテアソーム系をブロックし、ウォリアーの筋肉を守ってくれる作用がある12,13,14,15,16,17,18。
特に減量中やハードトレーニング中のウォリアーは、HMBの恩恵を強く受けることができるだろう。8名の男性を対象にして絶食後にホエイプロテインまたはHMB、大豆プロテイン、糖質のどれかを摂取させてタンパク質の分解や合成について調べたところ、ホエイプロテイン群とHMB摂取群が目立って合成が高く、分解が少なかったことがわかっている19。
また27名のエリートラグビー選手を対象に、11週間にわたってハードトレーニング中にHMBを摂取させたところ、対照群は体重が平均1.39kg減少したが、HMB摂取群は平均0.57kg増加していた20。さらにHMB摂取群はプライオメトリクス後の酸化ストレスを低下させ、免疫の低下を防ぐという報告もある21。
ホエイプロテインにクレアチンとEPA、そしてHMBを追加することで、さらなるトレーニング効果の増大が期待できる。ぜひ試してほしい。
青魚などに多く含まれる脂肪酸の「EPA」を摂取することにより、免疫の向上や炎症の抑制、血行改善などの作用が期待できる。これはEPAが「善玉エイコサノイド」をつくるからだ。
では適切な食事を摂り、プロテインを摂取した上で、さらにクレアチンを摂取したらどうなるか。
善玉エイコサノイドはロイコトリエンB5やプロスタグランジンE3、トロンボキサンB3などのことを指す。これらの物質には悪玉エイコサノイドをつくるアラキドン酸の働きを抑えたり、血小板の凝集を抑えて血液を固まりにくくしたり、免疫を増強したり、炎症性サイトカインの生成を抑制したりする作用がある。そのためケガをしているウォリアーは、EPAを摂取することで回復の促進が大いに期待できるはずだ3,4,5。
サッカー選手を対象に、15gのホエイプロテインに追加して「550mgのEPAと550mgのDHA」を摂取させて伸張性エクササイズを行わせた研究がある6。その結果、エクササイズ後の筋肉痛が明らかに改善されたという結果が出ている。
また1日6gのフィッシュオイルを1週間摂取した後に10セットのカールとレッグエクステンションを行ったところ。トウモロコシ/大豆油を摂取した群と比較して筋肉痛が少なかったという報告もある7。
EPAはイワシやサバ、サンマ、アジなどの青魚に多く含まれる。しかし魚油にはEPAの他にもパルミチン酸やミリスチン酸、ステアリン酸など多くの飽和脂肪酸も同時に含まれる。
肉とプロテインの関係と同じように、余計なものを摂取したくない場合はEPAそのものをサプリメントとして摂取する方が得策だろう。魚が嫌いなウォリアーや料理が面倒だというウォリアーにも、サプリメントとしてEPAを摂取することをお勧めしたい。
筋タンパク質はmTORと呼ばれるシグナル伝達経路によって合成が活性化される。アミノ酸のロイシンから派生したHMB(β-hydroxy-β-methylbutyrate)はmTORを活性化し、筋タンパクの合成を高めてくれることがわかっている8,9,10,11。
また体内には古くなったり、使い道のなくなったりしたタンパク質を分解して排出するシステムがある。これをユビキチン・プロテアソーム系と呼ぶ。つまりタンパク質の品質管理を行うシステムのことだ。
トレーニングで発達した筋肉は、生命の維持にはそれほど重要ではない。そのため、ユビキチン・プロテアソーム系の格好の標的となってしまう。トレーニングを少し休むと筋肉が落ちてしまうが、それはこの系が働いているからである。HMBには、このユビキチン・プロテアソーム系をブロックし、ウォリアーの筋肉を守ってくれる作用がある12,13,14,15,16,17,18。
特に減量中やハードトレーニング中のウォリアーは、HMBの恩恵を強く受けることができるだろう。8名の男性を対象にして絶食後にホエイプロテインまたはHMB、大豆プロテイン、糖質のどれかを摂取させてタンパク質の分解や合成について調べたところ、ホエイプロテイン群とHMB摂取群が目立って合成が高く、分解が少なかったことがわかっている19。
また27名のエリートラグビー選手を対象に、11週間にわたってハードトレーニング中にHMBを摂取させたところ、対照群は体重が平均1.39kg減少したが、HMB摂取群は平均0.57kg増加していた20。さらにHMB摂取群はプライオメトリクス後の酸化ストレスを低下させ、免疫の低下を防ぐという報告もある21。
ホエイプロテインにクレアチンとEPA、そしてHMBを追加することで、さらなるトレーニング効果の増大が期待できる。ぜひ試してほしい。