体重・筋量UP
また「亜鉛」も摂取しておきたい。インスリンはα鎖(21個のアミノ酸)とβ鎖(30個のアミノ酸)の二つのペプチドから作られているのだが、亜鉛はその二つの鎖をつなげて安定させるときに必要とされる。亜鉛が不足するとインスリンが作られないわけだ。さらに亜鉛はmTOR活性化を引き起こす男性ホルモンや成長ホルモンの合成にも不可欠となる重要なミネラルである。
実際に亜鉛を摂取することによってIGF-1が増加したという報告(※1, ※2)や、インスリン抵抗性を改善できたという報告(※3, ※4)もある。特にハードにトレーニングするウォリアーは、汗からの亜鉛の流出が起こるため、普通の人よりも亜鉛の要求量が増えてくる。
そしてこれからの季節は、風邪を引いてしまいやすい。亜鉛が不足すると免疫細胞が減少し、免疫低下が起こることも分かっている。そのため、不足しないように留意したいものだ。亜鉛は肉や卵などに含まれるが、十分な量を食事だけから摂取するのは難しい。できれば「ミネラルSP」として亜鉛を摂取しよう。そうすれば、やはりウォリアーに不足しやすいマグネシウムも同時に摂取できる。
もう一つ、意外な栄養素を紹介しておこう。「グルタミン」である。グルタミンといえばアンチカタボリック効果、すなわち筋肉が減らないようにする作用で知られているアミノ酸であり、免疫増強効果も期待できる。
しかし、それだけではない。グルタミンには「脂肪細胞のインスリン感受性を下げる」作用も期待できるのだ。ラットの実験ではあるが、グルタミンを摂取することによって脂肪細胞のインスリン感受性が低下し、高脂肪食を行ったラットの体脂肪量が減ったのである。(※5)
同時に炎症性サイトカインであるTNF-αやインターロイキン6も低下しており、酸素消費量が増加している。
グルタミンの他の作用については、次の記事を参考にして欲しい。
強力な免疫を確保せよ! ~グルタミンの多彩な働き
http://www.dnszone.jp/magazine/2015/0225-001.php
αリポ酸と亜鉛、グルタミンをしっかり摂取しながら食事量を増やすことで、体脂肪を極力増やさずに純粋な筋肉だけでバルクアップできるはずだ。ただ食いまくるだけではなく、臨機応変にサプリメントを活用することで最大限の効果を得るようにしていきたい。
(おわり)
また「亜鉛」も摂取しておきたい。インスリンはα鎖(21個のアミノ酸)とβ鎖(30個のアミノ酸)の二つのペプチドから作られているのだが、亜鉛はその二つの鎖をつなげて安定させるときに必要とされる。亜鉛が不足するとインスリンが作られないわけだ。さらに亜鉛はmTOR活性化を引き起こす男性ホルモンや成長ホルモンの合成にも不可欠となる重要なミネラルである。
実際に亜鉛を摂取することによってIGF-1が増加したという報告(※1, ※2)や、インスリン抵抗性を改善できたという報告(※3, ※4)もある。特にハードにトレーニングするウォリアーは、汗からの亜鉛の流出が起こるため、普通の人よりも亜鉛の要求量が増えてくる。
そしてこれからの季節は、風邪を引いてしまいやすい。亜鉛が不足すると免疫細胞が減少し、免疫低下が起こることも分かっている。そのため、不足しないように留意したいものだ。亜鉛は肉や卵などに含まれるが、十分な量を食事だけから摂取するのは難しい。できれば「ミネラルSP」として亜鉛を摂取しよう。そうすれば、やはりウォリアーに不足しやすいマグネシウムも同時に摂取できる。
もう一つ、意外な栄養素を紹介しておこう。「グルタミン」である。グルタミンといえばアンチカタボリック効果、すなわち筋肉が減らないようにする作用で知られているアミノ酸であり、免疫増強効果も期待できる。
しかし、それだけではない。グルタミンには「脂肪細胞のインスリン感受性を下げる」作用も期待できるのだ。ラットの実験ではあるが、グルタミンを摂取することによって脂肪細胞のインスリン感受性が低下し、高脂肪食を行ったラットの体脂肪量が減ったのである。(※5)
同時に炎症性サイトカインであるTNF-αやインターロイキン6も低下しており、酸素消費量が増加している。
グルタミンの他の作用については、次の記事を参考にして欲しい。
強力な免疫を確保せよ! ~グルタミンの多彩な働き
http://www.dnszone.jp/magazine/2015/0225-001.php
αリポ酸と亜鉛、グルタミンをしっかり摂取しながら食事量を増やすことで、体脂肪を極力増やさずに純粋な筋肉だけでバルクアップできるはずだ。ただ食いまくるだけではなく、臨機応変にサプリメントを活用することで最大限の効果を得るようにしていきたい。
(おわり)