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運動中に特に失いやすい電解質が、ナトリウムとカリウム、カルシウム、マグネシウムだ。まずはナトリウムとカリウムから解説していこう。
ナトリウムは塩の一部だ。塩は「塩化ナトリウム」であり、ナトリウムと塩素から作られる。「酵素の活性を高く保つために、体温を37℃前後にキープする」と前述したが、体内における非常に重要な酵素の一つに、「ナトリウム-カリウムポンプ」というものがある。
ナトリウム-カリウムポンプは神経の興奮による情報伝達や、細胞の浸透圧調節、栄養素の吸収などの働きを担っている。つまりナトリウムやカリウムが足りないと、このポンプが働かない。すると細胞間の情報伝達ができず、浸透圧調節ができなくて細胞が膨れ上がって破裂するかもしれないし、栄養素の吸収もうまくいかない。いかに重要かがわかるはずだ。
それだけでなく、ナトリウムの一部は重炭酸塩となり、pHを一定に保つ働きをする。運動によって乳酸やピルビン酸などの「酸」がpHを下げようとするが、ナトリウムを摂取しておくことによって、pHを正常に保つことができるのだ。
熱中症を防ぐための日本体育協会のガイドラインにおいては、「0.1~0.2%の食塩」が推奨されている。これをナトリウムに換算すると「100ml中に40~80mgのナトリウム」となる。水を1リットル飲むなら、同時に400~800mgのナトリウムを摂取するようにしたい。
ナトリウム-カリウムポンプを正常に働かせるためには、もちろんカリウムも必要だ。しかし一般的な日本人の食生活ではカリウムの摂取量が足りない。WHOの基準によれば1日に3510mgのカリウムを摂取することが脳卒中や心筋梗塞の予防に望ましい、とされているが、日本人の平均摂取量は一日に2201mgとなっている。
ナトリウムは味つけを濃くしたり味噌汁を多めに飲んだりすることで補える。カリウムは野菜や果物、イモ類に多く含まれるため、夏季はこれらを積極的に食べるようにしたい。ナトリウムとカリウムが十分に補給されていれば、神経伝達や栄養吸収が順調となり、酷暑でも変わらぬパフォーマンスを発揮できるだろう。
人間の体内は「カルシウム:マグネシウム」のバランスが「2:1」になるように設定されている。しかしバランスについて述べる前に、どちらも量的に不足していることを強調しておきたい。
まずはカルシウムだ。平成25年の国民健康・栄養調査の結果では、男性は平均520mg、女性は平均489mgが1日の摂取量となっている。しかし男性の場合、12~14歳の推奨摂取量は1000mg、15~29歳は800mg、30~49歳でも650mgだ。女性の場合は12~14歳で800mg、15歳以上は650mgが推奨摂取量となる。
次にマグネシウム。平成25年の国民健康・栄養調査では一日の摂取量として男性が平均255mg、女性が平均225mg。しかし推奨摂取量は例えば30~49歳の場合、男性で370mg、女性で290mgである。カルシウムもマグネシウムも、まったく足りていないことがよくわかるだろう。
カルシウムは骨のためのミネラルとして知られるが、他にも筋肉の収縮や情報の伝達物質、血液を固める凝固因子などとしても働く。マグネシウムは体内における300種類以上の酵素反応に関係し、後述のリラックス作用やタンパク合成、骨の強化、心臓血管系疾患や糖尿病の予防効果、炎症抑制作用、睡眠を深くする作用などの働きがある。
またカルシウムイオンが筋肉を収縮させるのに対し、マグネシウムは筋肉をリラックスさせる方向に働く。筋肉が攣ったり肉離れを起こしたりするのは、カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れている、ということだ。逆にカルシウムとマグネシウムのバランスがよく、量的にも十分に補給されていれば、筋肉の収縮や弛緩がスムーズに行き、肉離れの心配もなくなる。そして骨も強くなり、睡眠も深くなって回復も促進されるだろう。
ナトリウムやカリウムは食事の工夫で補給可能だが、カルシウムやマグネシウムは汗による流出増加も考えると、食事だけから補給するのは少々心もとない。
そこでナトリウムとカリウムの他、カルシウムとマグネシウムを配合した「DNSイオンチャージ」を摂取してほしい。他にもビタミンB群とビタミンCを配合し、これを9粒飲むだけでフルマラソン1回分に相当するミネラルが補給可能だ。DNSイオンチャージを使いこなし、酷暑の夏を乗り切りたい。
(おわり)
※イオンチャージは現在終売しております。
(前編を読む)
運動中に特に失いやすい電解質が、ナトリウムとカリウム、カルシウム、マグネシウムだ。まずはナトリウムとカリウムから解説していこう。
ナトリウムは塩の一部だ。塩は「塩化ナトリウム」であり、ナトリウムと塩素から作られる。「酵素の活性を高く保つために、体温を37℃前後にキープする」と前述したが、体内における非常に重要な酵素の一つに、「ナトリウム-カリウムポンプ」というものがある。
ナトリウム-カリウムポンプは神経の興奮による情報伝達や、細胞の浸透圧調節、栄養素の吸収などの働きを担っている。つまりナトリウムやカリウムが足りないと、このポンプが働かない。すると細胞間の情報伝達ができず、浸透圧調節ができなくて細胞が膨れ上がって破裂するかもしれないし、栄養素の吸収もうまくいかない。いかに重要かがわかるはずだ。
それだけでなく、ナトリウムの一部は重炭酸塩となり、pHを一定に保つ働きをする。運動によって乳酸やピルビン酸などの「酸」がpHを下げようとするが、ナトリウムを摂取しておくことによって、pHを正常に保つことができるのだ。
熱中症を防ぐための日本体育協会のガイドラインにおいては、「0.1~0.2%の食塩」が推奨されている。これをナトリウムに換算すると「100ml中に40~80mgのナトリウム」となる。水を1リットル飲むなら、同時に400~800mgのナトリウムを摂取するようにしたい。
ナトリウム-カリウムポンプを正常に働かせるためには、もちろんカリウムも必要だ。しかし一般的な日本人の食生活ではカリウムの摂取量が足りない。WHOの基準によれば1日に3510mgのカリウムを摂取することが脳卒中や心筋梗塞の予防に望ましい、とされているが、日本人の平均摂取量は一日に2201mgとなっている。
ナトリウムは味つけを濃くしたり味噌汁を多めに飲んだりすることで補える。カリウムは野菜や果物、イモ類に多く含まれるため、夏季はこれらを積極的に食べるようにしたい。ナトリウムとカリウムが十分に補給されていれば、神経伝達や栄養吸収が順調となり、酷暑でも変わらぬパフォーマンスを発揮できるだろう。
人間の体内は「カルシウム:マグネシウム」のバランスが「2:1」になるように設定されている。しかしバランスについて述べる前に、どちらも量的に不足していることを強調しておきたい。
まずはカルシウムだ。平成25年の国民健康・栄養調査の結果では、男性は平均520mg、女性は平均489mgが1日の摂取量となっている。しかし男性の場合、12~14歳の推奨摂取量は1000mg、15~29歳は800mg、30~49歳でも650mgだ。女性の場合は12~14歳で800mg、15歳以上は650mgが推奨摂取量となる。
次にマグネシウム。平成25年の国民健康・栄養調査では一日の摂取量として男性が平均255mg、女性が平均225mg。しかし推奨摂取量は例えば30~49歳の場合、男性で370mg、女性で290mgである。カルシウムもマグネシウムも、まったく足りていないことがよくわかるだろう。
カルシウムは骨のためのミネラルとして知られるが、他にも筋肉の収縮や情報の伝達物質、血液を固める凝固因子などとしても働く。マグネシウムは体内における300種類以上の酵素反応に関係し、後述のリラックス作用やタンパク合成、骨の強化、心臓血管系疾患や糖尿病の予防効果、炎症抑制作用、睡眠を深くする作用などの働きがある。
またカルシウムイオンが筋肉を収縮させるのに対し、マグネシウムは筋肉をリラックスさせる方向に働く。筋肉が攣ったり肉離れを起こしたりするのは、カルシウムとマグネシウムのバランスが崩れている、ということだ。逆にカルシウムとマグネシウムのバランスがよく、量的にも十分に補給されていれば、筋肉の収縮や弛緩がスムーズに行き、肉離れの心配もなくなる。そして骨も強くなり、睡眠も深くなって回復も促進されるだろう。
ナトリウムやカリウムは食事の工夫で補給可能だが、カルシウムやマグネシウムは汗による流出増加も考えると、食事だけから補給するのは少々心もとない。
そこでナトリウムとカリウムの他、カルシウムとマグネシウムを配合した「DNSイオンチャージ」を摂取してほしい。他にもビタミンB群とビタミンCを配合し、これを9粒飲むだけでフルマラソン1回分に相当するミネラルが補給可能だ。DNSイオンチャージを使いこなし、酷暑の夏を乗り切りたい。
(おわり)
※イオンチャージは現在終売しております。
(前編を読む)