競技パフォーマンスUP
(この記事は2016年11月に公開されました。4ウェイメガバーンは2020年バーニングSPにリニューアルしました。)
脂質をエネルギーにする時は、脂肪酸を細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアに運び入れる必要がある。しかし、脂肪酸はそのままではミトコンドリアに入り込むことができない。アシルカルニチンというものに変換されて、はじめて入り込むことができる。そしてミトコンドリアに入り込んだアシルカルニチンは、アシルCoAとカルニチンに分解され、アシルCoAがアセチルCoAとなってエネルギー経路に入り込んでいくという流れとなる。
これらの流れにおいて、「カルニチン」というアミノ酸が必要となる。逆に言えば、カルニチンが不足していたら、脂肪をエネルギーにすることはできないのだ。
また有酸素系において脂肪がエネルギー化されるとき、ミトコンドリアの中で電子が受け渡されていく必要がある。この受け渡しの担い手を「CoQ10」と呼ぶ。カルニチンとCoQ10があってこそ、脂肪はスムーズにエネルギーとなることができるのだ。
カルニチンもCoQ10も、加齢によって徐々に体内における生産能力が低下していく。30代以降のウォリアーには、特に必須だろう。
なお体脂肪が分解されてエネルギーになる時、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが「アドレナリン受容体」に結び付くことによって、脂肪細胞から脂肪酸が放出される。ただし、この受容体に結び付くことができるのはホルモンだけではない。「シネフリン」と呼ばれる柑橘系果物に含まれる成分も、アドレナリン受容体に結びつくことができるのだ。そのためシネフリンを摂取することにより、脂肪酸の放出を高めてエネルギーレベルを高くすることができる。ミカンやオレンジに自然に含まれるシネフリンは、体脂肪のエネルギー化を完全にサポートしてくれるのである(※1)。なおこれは、化学合成されたメチルシネフリンとは別物である。
CoQ10とカルニチン、シネフリンを配合した「4Way メガバーン」をトレーニング前に飲むことで、エネルギーレベルの高まりを感じることができるだろう。
4Way メガバーンにはオルニチンも含まれる。オルニチンとは聞き慣れない名前のアミノ酸だが、どのような作用があるのだろう。
高校で生物を学んだウォリアーなら、「オルニチン回路(尿素回路)」について思い出すことができるかもしれない。これは体内で発生する有毒なアンモニアを解毒して、無害な尿素に変えて排出するための回路だ。オルニチンを摂取することにより、この回路をスムーズに働かせ、アンモニアの解毒を促進することができる。アンモニアは疲労物質でもあるため、オルニチンを摂取してアンモニアの解毒を促進することは、疲労回復を促進することにもなる。
またこの回路において、オルニチンはアルギニンに変換される。アルギニンはNO(一酸化窒素)の材料となり、体内のNOを増やすように働く。NOには血管を拡げ、血液の流れをよくする働きがあるため、酸素や栄養素の運搬が改善される。つまりオルニチンやアルギニンは、エネルギーアップにも役立つのだ(※2、※3)。
ハードなトレーニングを行なったら、次に重要なのはすぐに回復させることだ。ここで活躍するのがBCAAである。まずBCAAは筋ダメージを急速に回復させることにより、トレーニングによる筋肉痛を軽減することができる(※4、※5、※6)。
またBCAAはインスリンの働きを強化することができる。BCAAを多く含むホエイプロテインに糖質を追加して摂取することで、エクササイズ後のグリコーゲン回復を促進させる(※7、※8)。
さらに、BCAAには集中力を高める作用もある。練習時のように脂肪がエネルギーとして使われている時、脂肪酸は血中のアルブミンというタンパク質と結合する。普段はアルブミンにアミノ酸のトリプトファンが結合しているのだが、運動中は脂肪酸と結合するために、アルブミンはトリプトファンを捨てることになる。するとトリプトファンはフリーとなり、脳に入れるようになる。脳に入ったトリプトファンはセロトニンとなり、精神的な疲労の原因になる、という説がある。
そこでBCAAの摂取である。BCAAはトリプトファンと同じ運搬体を使っているため、脳にトリプトファンが入るのを邪魔することができる。つまりBCAAを摂取することで、精神的な疲労を軽減することができるのだ(※9)。
なお12名の男性テコンドー選手を対象にした研究や、22名の男女ハンドボール選手を対象にした研究で、BCAAとアルギニンを同時に摂取したところ、非摂取群と比較して顕著にスプリントパフォーマンスの改善が見られたり、中枢性疲労が軽減されたという報告もある(※10、※11)。
4Way メガバーンやBCAA、アルギニンなどを適切に使用すれば、常に最善の準備をしながらオフシーズンを過ごすことができるだろう。1回ずつの違いはわずかでも、1カ月2カ月すれば、僅かの違いが30倍、60倍になる。ライバルに差をつけたかったら、今からでも始めてほしい。
BCAA アルギニンプラス
【1食あたり(5.2g)の栄養価】
エネルギー:20.8kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:0g、炭水化物:1.2g、食塩相当量:0.02mg、Lーバリン:750mg、Lーロイシン:1,500mg、Lーイソロイシン:750mg、Lーアルギニン:1,000mg
※4ウェイメガバーンはバーニングSPにリニューアルしました。
(前編を読む)
(この記事は2016年11月に公開されました。4ウェイメガバーンは2020年バーニングSPにリニューアルしました。)
脂質をエネルギーにする時は、脂肪酸を細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアに運び入れる必要がある。しかし、脂肪酸はそのままではミトコンドリアに入り込むことができない。アシルカルニチンというものに変換されて、はじめて入り込むことができる。そしてミトコンドリアに入り込んだアシルカルニチンは、アシルCoAとカルニチンに分解され、アシルCoAがアセチルCoAとなってエネルギー経路に入り込んでいくという流れとなる。
これらの流れにおいて、「カルニチン」というアミノ酸が必要となる。逆に言えば、カルニチンが不足していたら、脂肪をエネルギーにすることはできないのだ。
また有酸素系において脂肪がエネルギー化されるとき、ミトコンドリアの中で電子が受け渡されていく必要がある。この受け渡しの担い手を「CoQ10」と呼ぶ。カルニチンとCoQ10があってこそ、脂肪はスムーズにエネルギーとなることができるのだ。
カルニチンもCoQ10も、加齢によって徐々に体内における生産能力が低下していく。30代以降のウォリアーには、特に必須だろう。
なお体脂肪が分解されてエネルギーになる時、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが「アドレナリン受容体」に結び付くことによって、脂肪細胞から脂肪酸が放出される。ただし、この受容体に結び付くことができるのはホルモンだけではない。「シネフリン」と呼ばれる柑橘系果物に含まれる成分も、アドレナリン受容体に結びつくことができるのだ。そのためシネフリンを摂取することにより、脂肪酸の放出を高めてエネルギーレベルを高くすることができる。ミカンやオレンジに自然に含まれるシネフリンは、体脂肪のエネルギー化を完全にサポートしてくれるのである(※1)。なおこれは、化学合成されたメチルシネフリンとは別物である。
CoQ10とカルニチン、シネフリンを配合した「4Way メガバーン」をトレーニング前に飲むことで、エネルギーレベルの高まりを感じることができるだろう。
4Way メガバーンにはオルニチンも含まれる。オルニチンとは聞き慣れない名前のアミノ酸だが、どのような作用があるのだろう。
高校で生物を学んだウォリアーなら、「オルニチン回路(尿素回路)」について思い出すことができるかもしれない。これは体内で発生する有毒なアンモニアを解毒して、無害な尿素に変えて排出するための回路だ。オルニチンを摂取することにより、この回路をスムーズに働かせ、アンモニアの解毒を促進することができる。アンモニアは疲労物質でもあるため、オルニチンを摂取してアンモニアの解毒を促進することは、疲労回復を促進することにもなる。
またこの回路において、オルニチンはアルギニンに変換される。アルギニンはNO(一酸化窒素)の材料となり、体内のNOを増やすように働く。NOには血管を拡げ、血液の流れをよくする働きがあるため、酸素や栄養素の運搬が改善される。つまりオルニチンやアルギニンは、エネルギーアップにも役立つのだ(※2、※3)。
ハードなトレーニングを行なったら、次に重要なのはすぐに回復させることだ。ここで活躍するのがBCAAである。まずBCAAは筋ダメージを急速に回復させることにより、トレーニングによる筋肉痛を軽減することができる(※4、※5、※6)。
またBCAAはインスリンの働きを強化することができる。BCAAを多く含むホエイプロテインに糖質を追加して摂取することで、エクササイズ後のグリコーゲン回復を促進させる(※7、※8)。
さらに、BCAAには集中力を高める作用もある。練習時のように脂肪がエネルギーとして使われている時、脂肪酸は血中のアルブミンというタンパク質と結合する。普段はアルブミンにアミノ酸のトリプトファンが結合しているのだが、運動中は脂肪酸と結合するために、アルブミンはトリプトファンを捨てることになる。するとトリプトファンはフリーとなり、脳に入れるようになる。脳に入ったトリプトファンはセロトニンとなり、精神的な疲労の原因になる、という説がある。
そこでBCAAの摂取である。BCAAはトリプトファンと同じ運搬体を使っているため、脳にトリプトファンが入るのを邪魔することができる。つまりBCAAを摂取することで、精神的な疲労を軽減することができるのだ(※9)。
なお12名の男性テコンドー選手を対象にした研究や、22名の男女ハンドボール選手を対象にした研究で、BCAAとアルギニンを同時に摂取したところ、非摂取群と比較して顕著にスプリントパフォーマンスの改善が見られたり、中枢性疲労が軽減されたという報告もある(※10、※11)。
4Way メガバーンやBCAA、アルギニンなどを適切に使用すれば、常に最善の準備をしながらオフシーズンを過ごすことができるだろう。1回ずつの違いはわずかでも、1カ月2カ月すれば、僅かの違いが30倍、60倍になる。ライバルに差をつけたかったら、今からでも始めてほしい。
BCAA アルギニンプラス
【1食あたり(5.2g)の栄養価】
エネルギー:20.8kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:0g、炭水化物:1.2g、食塩相当量:0.02mg、Lーバリン:750mg、Lーロイシン:1,500mg、Lーイソロイシン:750mg、Lーアルギニン:1,000mg
※4ウェイメガバーンはバーニングSPにリニューアルしました。
(前編を読む)