健康・体力・美容UP
鍛え続けるウォリアーに立ちはだかる、さまざまな「壁」。この正体は何なのか。壁を破り、ワンランク上に突き抜けるためには、どうすればいいのか。新たな年度を迎えた今だからこそ、今回の特集では「壁のブチ破り方」を伝授したい。
トレーニングを続けていると、どうしても気持ちが乗らない日がある。そしてそんな日が続くと、ついついジムから足が遠のき…。
そんなことが許されるはずがない。われわれはウォリアーだ。忘れてはならない。
では、なぜモチベーションが低下するのか。考えられる理由はさまざまだが、そのうちの一つが、アドレナリン分泌量の減少だ。アドレナリンとは、副腎髄質より分泌されるホルモン。ゆえに、副腎が疲労していると分泌されにくい。副腎が疲労する最も大きな原因はストレス。まずは、できる限りストレスをためない生活を心がけたい。そして副腎の疲労を取るには、ビタミンB群やCを多めに摂取することだ。
そして、アドレナリンの原料となる、チロシンというたんぱく質生合成に使われるアミノ酸を補給するのも有効だ。チロシンはタケノコやカツオに多く含まれており、積極的に摂るようにしたい。またスポーツの映像など「やってやる!」という気持ちをかき立てるものに接するのも、当然ながら効果は高い。
また、モチベーションのアップにはテストステロンも大きく関係してくる。ご存じの通り、テストステロンとは男性ホルモンの一種。たんぱく質の合成を助けて筋肉を増強させるとともに、モチベーションを大きく向上させる。テストステロンは性的興奮など、テンションが高まった状態で分泌されるので、トレーニングへのモチベーションが上がらない場合、セックスをするといい…。
と言いたいところだが、射精はダメ。なぜなら、射精をすると分泌されるプロラクチンというホルモンの作用で、筋肉が分解されてしまうのだ。ゆえにアドレナリンをたくさん出すためには、Hな動画を少し見る程度にとどめておきたい。
「仕事が忙しくて、トレーニングする時間がない」
そんなたわけた言い訳をして、トレーニングをサボる輩は、皆さんの周りにもたくさんいることだろう。では聞きたい。それなら、あなたは果たして24時間働き続けているのか? 1日たった1時間でも、トレーニングの時間を作ることは本当に不可能なのか?
「仕事が忙しい」などというのは単なる言い訳だ。そう断言したい。トレーニングとは本来、短い時間で強い負荷を身体にかけることがベスト。しっかりと追い込むことができるなら、30分でも構わない。1日の中でたった30分を捻出できないビジネスマンなど、一人もいないはずだ。
では、どのようにして短時間でトレーニングを行うか。例えば、毎日の退社時間にズレがなければ、一度のトレーニング時間を短くするかわりに毎日10分トレーニングするのはどうだろう。例えば身体を胸、背中、肩、足、腕で5分割し、パーツごとにトレーニングを行うのだ。10分でも1種目×2~3セットは行えるはず。そして各パーツに対する刺激は週に一度でも、きちんと追い込めば、筋肉は十分大きくなる。
あるいは週末しか休めないのであれば、土曜日に上半身、日曜日に下半身で分けるのもいいだろう。そして、平日のどこか1日を使い、自宅でチューブなどを使ってトレーニングを行えば、これまた筋肉は十分に発達する。
トレーニングを継続するためのコツはいろいろあるが、有効なのはトレーニングパートナーを作ることだろう。「約束しているから、ジムに行かなくてはいけない」という状況を作り出してしまうことで、自分につまらぬ言い訳をせずにトレーニングを続けられる。また、パーソナルトレーナーの指導を受けたりトレーニング日記をつけることも、トレーニングの継続に大いに役立つ。
要は仕事など、壁ですらないのだ。
だがトレーニングを続けていても、壁は現れる。例えばベンチプレスなど、挙上重量のMAXが一向に伸びない、というケース。その理由は大きく分けて、(1)ホメオスタシス(恒常性)の働き(2)慣れ(3)オーバーワーク の3つだ。
まず(1)ホメオスタシス(恒常性)の働き。ホメオスタシスとは、生体の内部・外部の状態を一定に保とうとする性質のこと。要は人間の身体には「今の状態をキープする」という働きがあるということだ。人間には、命をキープして生きていける最低限の状態を保とうとする性質があるのだ。これが、筋肉の発達を阻害する一つの要因だ。
次に(2)慣れ。筋肉の発達とは本来、外的なストレスに対する適応である。つまりトレーニングというストレスに慣れてしまうと、筋肉の発達は鈍化する。常に同じ重量とセット数でトレーニングメニューを組んでいては、ダメなのだ。
そして(3)オーバーワーク。疲労しすぎている状態だ。身体が疲れていて、トレーニングをしっかり行っても筋肉がパンプアップしない、寝つきが悪く、眠りが浅い、安静にしているのに心拍数が上がってしまう、といった時は、オーバーワークを疑うべきだろう。
では、どうやってこれらの壁を打ち破るか。以下がその方法だ。
「よけいな筋肉を壊す」というホメオスタシスの働きにおいては「ユビキチン・プロテアソーム系」という経路が作用する。この経路をブロックするのが、アミノ酸のロイシンの代謝産物であるHMB。DNSのサプリメントではR4に含まれているので、トレーニング後、積極的に補給したい。
慣れの壁を打ち破るためには、トレーニング方法をまったく変えてしまうのが有効だ。バーベルで行っていたベンチプレスをダンベルで行ってみる、といったエクササイズ内容の変化の他、トレーニング頻度やセット数、インターバルやテンポを大きく変えてみるなど、変えられるファクターは多々ある。それが新しい刺激となり、筋肉の発達に大いに貢献するはずだ。
オーバーワークの可能性がある時は思い切って休み、まったくチャレンジしない期間を設けるのも手。期間は疲労の度合いによって違うが、軽ければ1週間、重い疲労ならばひと月程度の休養が必要だ。
ベンチプレスのMAX測定。それは、ウォリアーがウォリアーであるための至高のステージだ。「もしかしたら、こんな重さは挙げられないかもしれない」という心のリミッターを外し、今までに経験したことのない重量を爆発的に挙上せよ! ウォリアーの筋力に限界などない。
脳のリミッターを解除するには、カフェインを摂るのが有効だ。より「効かす」ためには、まずは数日間、コーヒーやお茶などカフェインを含むものをいっさいやめる。そこからMAX測定当日に、大量にカフェインを摂取するのだ。そして、前述したアドレナリンの原料となるチロシンも、カツオやタケノコを食べて摂取しておきたい。
また、ジムに彼女やライバルと一緒に行くのも有効だ。いいカッコを見せたい彼女や絶対に負けたくないライバルの目の前でバーベルを持つことで、テンションが一気に上がるはずだ。残念ながら彼女がいないのであれば、かわいい女子がたくさんいるジムをビジターで訪れるのもいい。
壁とは大半が、精神的なものである。そう、人生は壁との戦いなのだ。ウォリアーたる者、常に壁と対峙し、それをブチ破り、愚直なまでに前へ前へと突き進む。それが、この乱世を戦い抜くということだ。Be A Warrior!
Text:
前田成彦
DESIRE TO EVOLUTION編集長(株式会社ドーム コンテンツ企画部所属)。学生~社会人にてアメリカンフットボールを経験。趣味であるブラジリアン柔術の競技力向上、そして学生時代のベンチプレスMAX超えを目標に奮闘するも、誘惑に負け続ける日々を送る。お気に入りのマッスルメイトはホエイSP。
鍛え続けるウォリアーに立ちはだかる、さまざまな「壁」。この正体は何なのか。壁を破り、ワンランク上に突き抜けるためには、どうすればいいのか。新たな年度を迎えた今だからこそ、今回の特集では「壁のブチ破り方」を伝授したい。
トレーニングを続けていると、どうしても気持ちが乗らない日がある。そしてそんな日が続くと、ついついジムから足が遠のき…。
そんなことが許されるはずがない。われわれはウォリアーだ。忘れてはならない。
では、なぜモチベーションが低下するのか。考えられる理由はさまざまだが、そのうちの一つが、アドレナリン分泌量の減少だ。アドレナリンとは、副腎髄質より分泌されるホルモン。ゆえに、副腎が疲労していると分泌されにくい。副腎が疲労する最も大きな原因はストレス。まずは、できる限りストレスをためない生活を心がけたい。そして副腎の疲労を取るには、ビタミンB群やCを多めに摂取することだ。
そして、アドレナリンの原料となる、チロシンというたんぱく質生合成に使われるアミノ酸を補給するのも有効だ。チロシンはタケノコやカツオに多く含まれており、積極的に摂るようにしたい。またスポーツの映像など「やってやる!」という気持ちをかき立てるものに接するのも、当然ながら効果は高い。
また、モチベーションのアップにはテストステロンも大きく関係してくる。ご存じの通り、テストステロンとは男性ホルモンの一種。たんぱく質の合成を助けて筋肉を増強させるとともに、モチベーションを大きく向上させる。テストステロンは性的興奮など、テンションが高まった状態で分泌されるので、トレーニングへのモチベーションが上がらない場合、セックスをするといい…。
と言いたいところだが、射精はダメ。なぜなら、射精をすると分泌されるプロラクチンというホルモンの作用で、筋肉が分解されてしまうのだ。ゆえにアドレナリンをたくさん出すためには、Hな動画を少し見る程度にとどめておきたい。
「仕事が忙しくて、トレーニングする時間がない」
そんなたわけた言い訳をして、トレーニングをサボる輩は、皆さんの周りにもたくさんいることだろう。では聞きたい。それなら、あなたは果たして24時間働き続けているのか? 1日たった1時間でも、トレーニングの時間を作ることは本当に不可能なのか?
「仕事が忙しい」などというのは単なる言い訳だ。そう断言したい。トレーニングとは本来、短い時間で強い負荷を身体にかけることがベスト。しっかりと追い込むことができるなら、30分でも構わない。1日の中でたった30分を捻出できないビジネスマンなど、一人もいないはずだ。
では、どのようにして短時間でトレーニングを行うか。例えば、毎日の退社時間にズレがなければ、一度のトレーニング時間を短くするかわりに毎日10分トレーニングするのはどうだろう。例えば身体を胸、背中、肩、足、腕で5分割し、パーツごとにトレーニングを行うのだ。10分でも1種目×2~3セットは行えるはず。そして各パーツに対する刺激は週に一度でも、きちんと追い込めば、筋肉は十分大きくなる。
あるいは週末しか休めないのであれば、土曜日に上半身、日曜日に下半身で分けるのもいいだろう。そして、平日のどこか1日を使い、自宅でチューブなどを使ってトレーニングを行えば、これまた筋肉は十分に発達する。
トレーニングを継続するためのコツはいろいろあるが、有効なのはトレーニングパートナーを作ることだろう。「約束しているから、ジムに行かなくてはいけない」という状況を作り出してしまうことで、自分につまらぬ言い訳をせずにトレーニングを続けられる。また、パーソナルトレーナーの指導を受けたりトレーニング日記をつけることも、トレーニングの継続に大いに役立つ。
要は仕事など、壁ですらないのだ。
だがトレーニングを続けていても、壁は現れる。例えばベンチプレスなど、挙上重量のMAXが一向に伸びない、というケース。その理由は大きく分けて、(1)ホメオスタシス(恒常性)の働き(2)慣れ(3)オーバーワーク の3つだ。
まず(1)ホメオスタシス(恒常性)の働き。ホメオスタシスとは、生体の内部・外部の状態を一定に保とうとする性質のこと。要は人間の身体には「今の状態をキープする」という働きがあるということだ。人間には、命をキープして生きていける最低限の状態を保とうとする性質があるのだ。これが、筋肉の発達を阻害する一つの要因だ。
次に(2)慣れ。筋肉の発達とは本来、外的なストレスに対する適応である。つまりトレーニングというストレスに慣れてしまうと、筋肉の発達は鈍化する。常に同じ重量とセット数でトレーニングメニューを組んでいては、ダメなのだ。
そして(3)オーバーワーク。疲労しすぎている状態だ。身体が疲れていて、トレーニングをしっかり行っても筋肉がパンプアップしない、寝つきが悪く、眠りが浅い、安静にしているのに心拍数が上がってしまう、といった時は、オーバーワークを疑うべきだろう。
では、どうやってこれらの壁を打ち破るか。以下がその方法だ。
「よけいな筋肉を壊す」というホメオスタシスの働きにおいては「ユビキチン・プロテアソーム系」という経路が作用する。この経路をブロックするのが、アミノ酸のロイシンの代謝産物であるHMB。DNSのサプリメントではR4に含まれているので、トレーニング後、積極的に補給したい。
慣れの壁を打ち破るためには、トレーニング方法をまったく変えてしまうのが有効だ。バーベルで行っていたベンチプレスをダンベルで行ってみる、といったエクササイズ内容の変化の他、トレーニング頻度やセット数、インターバルやテンポを大きく変えてみるなど、変えられるファクターは多々ある。それが新しい刺激となり、筋肉の発達に大いに貢献するはずだ。
オーバーワークの可能性がある時は思い切って休み、まったくチャレンジしない期間を設けるのも手。期間は疲労の度合いによって違うが、軽ければ1週間、重い疲労ならばひと月程度の休養が必要だ。
ベンチプレスのMAX測定。それは、ウォリアーがウォリアーであるための至高のステージだ。「もしかしたら、こんな重さは挙げられないかもしれない」という心のリミッターを外し、今までに経験したことのない重量を爆発的に挙上せよ! ウォリアーの筋力に限界などない。
脳のリミッターを解除するには、カフェインを摂るのが有効だ。より「効かす」ためには、まずは数日間、コーヒーやお茶などカフェインを含むものをいっさいやめる。そこからMAX測定当日に、大量にカフェインを摂取するのだ。そして、前述したアドレナリンの原料となるチロシンも、カツオやタケノコを食べて摂取しておきたい。
また、ジムに彼女やライバルと一緒に行くのも有効だ。いいカッコを見せたい彼女や絶対に負けたくないライバルの目の前でバーベルを持つことで、テンションが一気に上がるはずだ。残念ながら彼女がいないのであれば、かわいい女子がたくさんいるジムをビジターで訪れるのもいい。
壁とは大半が、精神的なものである。そう、人生は壁との戦いなのだ。ウォリアーたる者、常に壁と対峙し、それをブチ破り、愚直なまでに前へ前へと突き進む。それが、この乱世を戦い抜くということだ。Be A Warrior!