競技パフォーマンスUP

Part 35 「JMプレス with チェーン」

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Part 35 「JMプレス with チェーン」

Part 35 「JMプレス with チェーン」

フォーカスする筋:上腕三頭筋
機能:肘関節の伸展
フォーカスする筋:上腕三頭筋

上腕三頭筋の持っている「肘を伸ばす」という機能は、日常生活だけでなく、相手を押す、ボールを投げるという局面でも起こるため、アスリートにとっても欠かせない動きである。ベンチプレスやミリタリープレスなどでもある程度、刺激を与えることは可能であるが、やはり上腕三頭筋だけを鍛えるようなエクササイズを行うことが、パフォーマンスアップには必要になってくる。
上腕三頭筋のためのエクササイズとしてはナロー・ベンチプレスディップスプレスダウンライイング・エクステンションなどがある。どれも上腕三頭筋を刺激するには優れたエクササイズではあるが、それぞれにメリットとデメリットが存在する。

■他の筋肉群の関与

ナロー・ベンチプレスやディップスを行う際は、上腕三頭筋だけでなく大胸筋や三角筋も関与してくる。ベンチプレスや、ダンベルフライなど、他のエクササイズを行い、すでに大胸筋や三角筋が疲労している状態だと、上腕三頭筋に十分な負荷をかけられない可能性がある。

■肘への負担

ライイング・エクステンションやプレスダウンなどは肘の伸展動作のみであるため、上腕三頭筋だけに集中的な負荷を与えることができる。しかし可動する関節が肘だけのため、使用重量が重くなってくると肘への負担が大きくなり、継続的に行うとケガを引き起こす可能性が高くなってしまう。

■可動域全体における負荷の変動

ベンチプレスやスクワットと同様、ナロー・ベンチプレスやライイング・エクステンションでは、動作の終了時点、つまり肘が伸びるにつれて負荷が弱くなるのだ。逆にボトムポジションの負荷は強くなるため、関節角度によって上腕三頭筋に与えられる刺激が大幅に変わってしまう。

■各種目のメリットを採り入れる

上腕三頭筋のエクササイズについては、様々に種目において先述のようにメリットとデメリットがあるが、様々な種目のメリットを得つつ、デメリットを最小限に上腕三頭筋を刺激できるエクササイズも存在する。それが、今回ご紹介する[ JMプレス with チェーン ]である。

JM プレスとはナロー・ベンチプレスとライイング・エクステンションをミックスしたような動きのエクササイズで、ナロー・ベンチプレスのように大胸筋や三角筋に刺激が逃げ難く、またライイング・エクステンションのように肘に負担がかかり過ぎることも防げる。

名前の由来としては、J. M. Blakelyというパワーリフターが広めたエクササイズのため、このように呼ばれている。

そしてリフティング・チェーンを使用することにより、さらにこのエクササイズの効果を高めることができる。ボトムポジションに比べてトップポジションでは、より長いチェーンが空中に浮くことになる。そのためトップポジションにおける負荷を高めることができ、可動域全体で、上腕三頭筋に均等に刺激を与えることができるため、効率良く鍛えることが出来ると言われている。

JM プレス with チェーン のやり方

1.バーにリフティング・チェーンを装着し、ベンチプレス台に仰向けになる。
2.肩幅程度のグリップでバーを握る。
3.バーをラックから外し、ゆっくりとアゴのあたりを目指してバーを下ろしていく。
4.下ろすとき、脇を開き過ぎず、やや締め気味にする。
5.アゴから15~20cmくらいのところまで下ろす。そこがボトムポジション。
6.同じ軌道で肘を伸ばし、元の位置に戻す。

[ JM プレス with チェーン のスタート ]
[ JM プレス with チェーン のフィニッシュ ]
【▼参考動画】 JM プレス with チェーン

肘を傷める心配なく、上腕三頭筋を効率的にバルクアップ・筋力アップさせることのできるJM プレス with チェーン。これまでにない刺激を得ることが出来る為、ぜひプログラムに採り入れてみてほしい。

 

(Part 34を読む)
(Part 36を読む)

 

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フォーカスする筋:上腕三頭筋
機能:肘関節の伸展
フォーカスする筋:上腕三頭筋

上腕三頭筋の持っている「肘を伸ばす」という機能は、日常生活だけでなく、相手を押す、ボールを投げるという局面でも起こるため、アスリートにとっても欠かせない動きである。ベンチプレスやミリタリープレスなどでもある程度、刺激を与えることは可能であるが、やはり上腕三頭筋だけを鍛えるようなエクササイズを行うことが、パフォーマンスアップには必要になってくる。
上腕三頭筋のためのエクササイズとしてはナロー・ベンチプレスディップスプレスダウンライイング・エクステンションなどがある。どれも上腕三頭筋を刺激するには優れたエクササイズではあるが、それぞれにメリットとデメリットが存在する。

■他の筋肉群の関与

ナロー・ベンチプレスやディップスを行う際は、上腕三頭筋だけでなく大胸筋や三角筋も関与してくる。ベンチプレスや、ダンベルフライなど、他のエクササイズを行い、すでに大胸筋や三角筋が疲労している状態だと、上腕三頭筋に十分な負荷をかけられない可能性がある。

■肘への負担

ライイング・エクステンションやプレスダウンなどは肘の伸展動作のみであるため、上腕三頭筋だけに集中的な負荷を与えることができる。しかし可動する関節が肘だけのため、使用重量が重くなってくると肘への負担が大きくなり、継続的に行うとケガを引き起こす可能性が高くなってしまう。

■可動域全体における負荷の変動

ベンチプレスやスクワットと同様、ナロー・ベンチプレスやライイング・エクステンションでは、動作の終了時点、つまり肘が伸びるにつれて負荷が弱くなるのだ。逆にボトムポジションの負荷は強くなるため、関節角度によって上腕三頭筋に与えられる刺激が大幅に変わってしまう。

■各種目のメリットを採り入れる

上腕三頭筋のエクササイズについては、様々に種目において先述のようにメリットとデメリットがあるが、様々な種目のメリットを得つつ、デメリットを最小限に上腕三頭筋を刺激できるエクササイズも存在する。それが、今回ご紹介する[ JMプレス with チェーン ]である。

JM プレスとはナロー・ベンチプレスとライイング・エクステンションをミックスしたような動きのエクササイズで、ナロー・ベンチプレスのように大胸筋や三角筋に刺激が逃げ難く、またライイング・エクステンションのように肘に負担がかかり過ぎることも防げる。

名前の由来としては、J. M. Blakelyというパワーリフターが広めたエクササイズのため、このように呼ばれている。

そしてリフティング・チェーンを使用することにより、さらにこのエクササイズの効果を高めることができる。ボトムポジションに比べてトップポジションでは、より長いチェーンが空中に浮くことになる。そのためトップポジションにおける負荷を高めることができ、可動域全体で、上腕三頭筋に均等に刺激を与えることができるため、効率良く鍛えることが出来ると言われている。

JM プレス with チェーン のやり方

1.バーにリフティング・チェーンを装着し、ベンチプレス台に仰向けになる。
2.肩幅程度のグリップでバーを握る。
3.バーをラックから外し、ゆっくりとアゴのあたりを目指してバーを下ろしていく。
4.下ろすとき、脇を開き過ぎず、やや締め気味にする。
5.アゴから15~20cmくらいのところまで下ろす。そこがボトムポジション。
6.同じ軌道で肘を伸ばし、元の位置に戻す。

[ JM プレス with チェーン のスタート ]
[ JM プレス with チェーン のフィニッシュ ]
【▼参考動画】 JM プレス with チェーン

肘を傷める心配なく、上腕三頭筋を効率的にバルクアップ・筋力アップさせることのできるJM プレス with チェーン。これまでにない刺激を得ることが出来る為、ぜひプログラムに採り入れてみてほしい。

 

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