競技パフォーマンスUP

限界に挑戦するために ~エルゴジェニックエイド

限界に挑戦するために ~エルゴジェニックエイド

DESIRE TO EVOLUTION

競技パフォーマンスUP

限界に挑戦するために ~エルゴジェニックエイド

限界に挑戦するために ~エルゴジェニックエイド

適切なトレーニングと食事でパフォーマンスを上げる。しかし、それはライバルだってやっていることです。100%の能力を120%に引き上げ、ライバルに差をつけるにはどうしたら良いのか。そこで活躍するのが、「エルゴジェニックエイド」と呼ばれるものです。

 

■エルゴジェニックエイドとは

サプリメントを日本語にすると、「補助する」という意味になります。つまり食事で不足している栄養分を補い、栄養補給を完璧にしてくれるのが「サプリメント」であり、ビタミンやプロテインなどはこれに当たります。サプリメントを摂取することによって、コンディションを整えることができます。しかしコーヒーを飲めば普段より目が冴えるように、コンディションにプラスアルファをもたらしてくれるものも存在します。そのような物質のことを「エルゴジェニックエイド」と呼びます。

 

■エルゴジェニックエイドとしてのクレアチン

コーヒーに含まれるカフェインのように、エルゴジェニックエイドとは言ってもそう特別なものではありません。普通の食物にも含まれる安全な物質です。その中でも、アスリートのエルゴジェニックエイドとして、代表的なものが生き物の筋肉に含まれる「クレアチン」です。

私たちが短時間で大きなパワーを出す時は、ATP-CP系と呼ばれるエネルギー発生経路が活動します。クレアチンはその経路におけるエネルギー源であり、もっとも重要な物質なのです。ですからクレアチンを通常より多く摂取することにより、「短時間で大きなパワーを発揮する」運動におけるパフォーマンスアップを可能とするのです。

詳しくはこちらの記事をご一読ください。

6-2.クレアチンの働きとは?

 

■クレアチンを食事から摂取するには?

私たちの身体の中には、おおよそ100~120gのクレアチンが存在しています。そして1日に2g前後のクレアチンがクレアチニンに変換され排出されていきます。排出される分はアミノ酸から合成されたり、外部からクレアチンそのものとして摂り入れたりすることにより、体内における一定量が保たれています。(なお、クレアチンを合成するのに必要となるアミノ酸は、アルギニンとメチオニン、グリシンですが、タンパク質をしっかり摂取していれば、これらのアミノ酸が不足することはありません。)

しかし、クレアチンの威力を体感するためには、体内での合成だけに任せず、外部からクレアチンを摂取する必要があります。1日に5gのクレアチンを摂取することにより、おおむね1か月後には体内のクレアチンレベルをマックスに近づけることができます。

では、なにを食べればクレアチンレベルを高めることができるのでしょうか。先述のとおりクレアチンは生き物の筋肉に存在し、牛肉には1kgあたりに4~5gと多くのクレアチンが含まれています。さらに多く含む食品は魚のニシンとなりますが、こちらには1kgあたり6.5~10gのクレアチンが含まれます。ちなみに、サケやマグロ、タラには1kgあたり3~4gが含まれています。

ですから、肉や魚を大量に食べていれば、1日に5gのクレアチンを摂取することは不可能ではありません。しかし残念なことに、クレアチンは調理で熱を通すことによって破壊されてしまう可能性があるのです。とは言え、生肉や刺身ばかり食べているわけにもいきません。また、大量の肉や魚を毎日食べるのはカロリーオーバーになりますし、食費もかさんでしまいます。

その点で効率的なのはサプリメントとしてクレアチンを摂取することです。次回はクレアチンサプリメントの摂取方法について解説します。

Share
twitter
facebook
印刷用ページへ

適切なトレーニングと食事でパフォーマンスを上げる。しかし、それはライバルだってやっていることです。100%の能力を120%に引き上げ、ライバルに差をつけるにはどうしたら良いのか。そこで活躍するのが、「エルゴジェニックエイド」と呼ばれるものです。

 

■エルゴジェニックエイドとは

サプリメントを日本語にすると、「補助する」という意味になります。つまり食事で不足している栄養分を補い、栄養補給を完璧にしてくれるのが「サプリメント」であり、ビタミンやプロテインなどはこれに当たります。サプリメントを摂取することによって、コンディションを整えることができます。しかしコーヒーを飲めば普段より目が冴えるように、コンディションにプラスアルファをもたらしてくれるものも存在します。そのような物質のことを「エルゴジェニックエイド」と呼びます。

 

■エルゴジェニックエイドとしてのクレアチン

コーヒーに含まれるカフェインのように、エルゴジェニックエイドとは言ってもそう特別なものではありません。普通の食物にも含まれる安全な物質です。その中でも、アスリートのエルゴジェニックエイドとして、代表的なものが生き物の筋肉に含まれる「クレアチン」です。

私たちが短時間で大きなパワーを出す時は、ATP-CP系と呼ばれるエネルギー発生経路が活動します。クレアチンはその経路におけるエネルギー源であり、もっとも重要な物質なのです。ですからクレアチンを通常より多く摂取することにより、「短時間で大きなパワーを発揮する」運動におけるパフォーマンスアップを可能とするのです。

詳しくはこちらの記事をご一読ください。

6-2.クレアチンの働きとは?

 

■クレアチンを食事から摂取するには?

私たちの身体の中には、おおよそ100~120gのクレアチンが存在しています。そして1日に2g前後のクレアチンがクレアチニンに変換され排出されていきます。排出される分はアミノ酸から合成されたり、外部からクレアチンそのものとして摂り入れたりすることにより、体内における一定量が保たれています。(なお、クレアチンを合成するのに必要となるアミノ酸は、アルギニンとメチオニン、グリシンですが、タンパク質をしっかり摂取していれば、これらのアミノ酸が不足することはありません。)

しかし、クレアチンの威力を体感するためには、体内での合成だけに任せず、外部からクレアチンを摂取する必要があります。1日に5gのクレアチンを摂取することにより、おおむね1か月後には体内のクレアチンレベルをマックスに近づけることができます。

では、なにを食べればクレアチンレベルを高めることができるのでしょうか。先述のとおりクレアチンは生き物の筋肉に存在し、牛肉には1kgあたりに4~5gと多くのクレアチンが含まれています。さらに多く含む食品は魚のニシンとなりますが、こちらには1kgあたり6.5~10gのクレアチンが含まれます。ちなみに、サケやマグロ、タラには1kgあたり3~4gが含まれています。

ですから、肉や魚を大量に食べていれば、1日に5gのクレアチンを摂取することは不可能ではありません。しかし残念なことに、クレアチンは調理で熱を通すことによって破壊されてしまう可能性があるのです。とは言え、生肉や刺身ばかり食べているわけにもいきません。また、大量の肉や魚を毎日食べるのはカロリーオーバーになりますし、食費もかさんでしまいます。

その点で効率的なのはサプリメントとしてクレアチンを摂取することです。次回はクレアチンサプリメントの摂取方法について解説します。