体重・筋量UP
(こちらの記事は2013年に公開されました。)
気持ちが高ぶって身体が思うように動かなかったり、試合後半になるとミスが目立ち始めたり、大事な場面でプレッシャーに押しつぶされてしまったり……。これらの失敗は、すべて「集中力の欠如」から来ているものです。
ポイントとなるのは、身体の動きのアクセル役となる「アドレナリン」とブレーキ役となる「GABA」の両方をコントロールすること。そして、「セロトニン」への対策。この2つについて解説していきます。
気合が入ってアドレナリンが分泌されている時に、メンタルをクールに保ち、集中力を高めてくれる神経伝達物質「GABA」。これを使いこなすことができれば、最高のパフォーマンスを発揮したい時に大いに役立ちます。
そこで一つの対策として、GABAをサプリメントで摂取するという方法が考えられます。しかし、そう上手くはいきません。私たちの脳には「血液脳関門」というバリアがあり、脳内に取り入れる物質を厳密に区別しています。GABAはこのバリアに引っかかってしまうため、外部から摂取しても脳に入ることができないのです。
ただ、脳内に入らなくても末梢でGABAは効果を発揮することができます。そのリラックス作用により、高すぎる血圧を抑える作用が認められています。
では、どうすればGABAのレベルを高めることができるのでしょうか。外部から取り入れられない以上、脳内での生産に期待するしかありません。
GABAが脳内で作られる時、まずグルタミン酸というアミノ酸が必要になります。それにアンモニアと「グルタミン酸脱炭酸酵素」が結びつくことによって、GABAが合成されます。
グルタミン酸もアンモニアも、脳内には豊富に存在するため、不足することはありません。しかし、「グルタミン酸脱炭酸酵素」をスムーズに働かせるためには、そこに「ビタミンB6」が必要になるのです。
ですから十分なビタミンB6があれば、脳内のGABAの合成もスムーズに行われます。また、ビタミンB6はアミノ酸の代謝にも必要とされるため、タンパク摂取量の多いアスリートはそれだけ必要量も増大します。GABAの合成を高め、タンパク質を有効に利用するためにも、ビタミンB6をしっかりと摂取するようにしたいものです。
食物なら玄米や豆類、肉や魚に含まれますが、マルチビタミンのサプリメントなどで補完しておけば安心できるでしょう。
集中力をキープするためには、セロトニンの対策も必要となります。実はビタミンB6はセロトニンの合成にも関わっているため、十分量のビタミンB6摂取により、セロトニンが増えてしまう可能性もゼロではありません。
しかし、トリプトファンがなければセロトニンを合成することはできなくなります。そこでBCAAの重要性が高まってくるのです。
BCAAはトレーニングや試合が始まるだいたい45分前に5~10gを摂取しておくことをお薦めします。また試合が長時間に渡る場合には、ハーフタイムにも同じだけの量を飲んでおきます。
BCAAとセロトニン、疲労の関係についてはこちらの記事に詳しく解説してありますので、ぜひご一読ください。
マルチビタミンとBCAA。どちらもトレーニングの基本サプリメントですが、実は集中力のアップにも役立つのです。クレアチンのような劇的な体感はないかもしれませんが、縁の下の力持ちのように、アスリートのパフォーマンスを支えてくれています。
(こちらの記事は2013年に公開されました。)
気持ちが高ぶって身体が思うように動かなかったり、試合後半になるとミスが目立ち始めたり、大事な場面でプレッシャーに押しつぶされてしまったり……。これらの失敗は、すべて「集中力の欠如」から来ているものです。
ポイントとなるのは、身体の動きのアクセル役となる「アドレナリン」とブレーキ役となる「GABA」の両方をコントロールすること。そして、「セロトニン」への対策。この2つについて解説していきます。
気合が入ってアドレナリンが分泌されている時に、メンタルをクールに保ち、集中力を高めてくれる神経伝達物質「GABA」。これを使いこなすことができれば、最高のパフォーマンスを発揮したい時に大いに役立ちます。
そこで一つの対策として、GABAをサプリメントで摂取するという方法が考えられます。しかし、そう上手くはいきません。私たちの脳には「血液脳関門」というバリアがあり、脳内に取り入れる物質を厳密に区別しています。GABAはこのバリアに引っかかってしまうため、外部から摂取しても脳に入ることができないのです。
ただ、脳内に入らなくても末梢でGABAは効果を発揮することができます。そのリラックス作用により、高すぎる血圧を抑える作用が認められています。
では、どうすればGABAのレベルを高めることができるのでしょうか。外部から取り入れられない以上、脳内での生産に期待するしかありません。
GABAが脳内で作られる時、まずグルタミン酸というアミノ酸が必要になります。それにアンモニアと「グルタミン酸脱炭酸酵素」が結びつくことによって、GABAが合成されます。
グルタミン酸もアンモニアも、脳内には豊富に存在するため、不足することはありません。しかし、「グルタミン酸脱炭酸酵素」をスムーズに働かせるためには、そこに「ビタミンB6」が必要になるのです。
ですから十分なビタミンB6があれば、脳内のGABAの合成もスムーズに行われます。また、ビタミンB6はアミノ酸の代謝にも必要とされるため、タンパク摂取量の多いアスリートはそれだけ必要量も増大します。GABAの合成を高め、タンパク質を有効に利用するためにも、ビタミンB6をしっかりと摂取するようにしたいものです。
食物なら玄米や豆類、肉や魚に含まれますが、マルチビタミンのサプリメントなどで補完しておけば安心できるでしょう。
集中力をキープするためには、セロトニンの対策も必要となります。実はビタミンB6はセロトニンの合成にも関わっているため、十分量のビタミンB6摂取により、セロトニンが増えてしまう可能性もゼロではありません。
しかし、トリプトファンがなければセロトニンを合成することはできなくなります。そこでBCAAの重要性が高まってくるのです。
BCAAはトレーニングや試合が始まるだいたい45分前に5~10gを摂取しておくことをお薦めします。また試合が長時間に渡る場合には、ハーフタイムにも同じだけの量を飲んでおきます。
BCAAとセロトニン、疲労の関係についてはこちらの記事に詳しく解説してありますので、ぜひご一読ください。
マルチビタミンとBCAA。どちらもトレーニングの基本サプリメントですが、実は集中力のアップにも役立つのです。クレアチンのような劇的な体感はないかもしれませんが、縁の下の力持ちのように、アスリートのパフォーマンスを支えてくれています。