競技パフォーマンスUP
一日に何時間も勉強しているのに、なかなか成績が上がらない。部活動もサボることなく毎日真面目に練習しているのに、いつまで経ってもレギュラーにすらなれない。それなのに、アイツはなぜ―遊んでばかりいるように見えるのにいつも成績は上位、部活でもスターなみの扱いだ。どうしてここまで差がついてしまったんだろう……。
素質的な差がなくても、能力に大きな差がついてくることは往々にしてあります。環境の差、やる気の差、運の差など原因はいろいろありますが、能力に差を付ける最も大きな原因は「集中力の差」なのです。10時間ダラダラ練習するよりも、集中して1時間練習したほうが遥かに効果は高いというわけです。
試合の前に円陣を組み、みんなで掛け声を響かせて気合いを入れる。奮い立った気持ちで、いざ試合へ。このようなときはアドレナリンが放出され、通常を超えたパワーやスタミナを発揮することができます。いかにも集中力が高まっている―そう見えるかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があるのです。気持ちばかり先走って、思うように身体が動かなかったり、判断ミスを繰り返したり、余計な動きが増えてスタミナをいたずらに消耗したり……。気合いを入れることは悪いことではありませんが、メンタルは常にクールな状態を保ち、どんな状況にあっても冷静であり続けることが勝利への条件となるのです。
では、「冷静でいる」というのは、どういう状態なのでしょうか。アドレナリンやノルアドレナリンなどは神経を興奮させる作用があります。それとは逆に、神経を落ち着かせる物質もあります。その代表的なものが「GABA(ガンマ・アミノ酪酸)」と呼ばれる神経伝達物質です。
車に例えると、アドレナリンがアクセルで、GABAがブレーキです。アクセルしかない車でレースに出たら、コーナーに激突して一巻の終わり。GABAのブレーキを適切に効かせることで、コーナーをスムーズに曲がれるようになり、レースに勝つことができるのです。
また、集中力を継続させることも重要になります。仕事や勉強を長時間続けていると頭がボーッとしてくるものですが、長時間のトレーニングや試合の後半においても、同じような状況に襲われます。ゲームの後半は勝負を左右することが多いので、ここで集中力を維持することが勝つためのキーポイントとなります。
この精神的な疲労の原因には諸説ありますが、神経伝達物質の一つである「セロトニン」が原因であるという説が現時点では有力です。
セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から脳内でつくられます。通常、トリプトファンはアルブミンというタンパク質と血中で結合しており、このときは特に問題を起こすことはありません。しかし、運動を長時間に渡って続けていると、血中に脂肪酸が増えてきて、これがアルブミンと結合してしまいます。すると、トリプトファンがアルブミンから離れてフリーになってしまい、脳に入ろうとするのです。そして脳内のセロトニンが増えることにより、精神的な疲労が発生するのです。
ただし、セロトニンが脳に入ろうとするときには、トランスポーター(運搬体)が必要になります。そしてアミノ酸のBCAAも、同じトランスポーターを利用します。よってBCAAが存在すれば、トランスポーターの奪い合いになるため、トリプトファンは簡単に脳内に入ることができなくなります。
つまり、試合や練習前にBCAAを摂取しておくことにより、後半になってからの集中力の低下を防ぐことができる、ということになるのです。
【こちらもオススメ】
4-2.より高い次元へ BCAA
一日に何時間も勉強しているのに、なかなか成績が上がらない。部活動もサボることなく毎日真面目に練習しているのに、いつまで経ってもレギュラーにすらなれない。それなのに、アイツはなぜ―遊んでばかりいるように見えるのにいつも成績は上位、部活でもスターなみの扱いだ。どうしてここまで差がついてしまったんだろう……。
素質的な差がなくても、能力に大きな差がついてくることは往々にしてあります。環境の差、やる気の差、運の差など原因はいろいろありますが、能力に差を付ける最も大きな原因は「集中力の差」なのです。10時間ダラダラ練習するよりも、集中して1時間練習したほうが遥かに効果は高いというわけです。
試合の前に円陣を組み、みんなで掛け声を響かせて気合いを入れる。奮い立った気持ちで、いざ試合へ。このようなときはアドレナリンが放出され、通常を超えたパワーやスタミナを発揮することができます。いかにも集中力が高まっている―そう見えるかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があるのです。気持ちばかり先走って、思うように身体が動かなかったり、判断ミスを繰り返したり、余計な動きが増えてスタミナをいたずらに消耗したり……。気合いを入れることは悪いことではありませんが、メンタルは常にクールな状態を保ち、どんな状況にあっても冷静であり続けることが勝利への条件となるのです。
では、「冷静でいる」というのは、どういう状態なのでしょうか。アドレナリンやノルアドレナリンなどは神経を興奮させる作用があります。それとは逆に、神経を落ち着かせる物質もあります。その代表的なものが「GABA(ガンマ・アミノ酪酸)」と呼ばれる神経伝達物質です。
車に例えると、アドレナリンがアクセルで、GABAがブレーキです。アクセルしかない車でレースに出たら、コーナーに激突して一巻の終わり。GABAのブレーキを適切に効かせることで、コーナーをスムーズに曲がれるようになり、レースに勝つことができるのです。
また、集中力を継続させることも重要になります。仕事や勉強を長時間続けていると頭がボーッとしてくるものですが、長時間のトレーニングや試合の後半においても、同じような状況に襲われます。ゲームの後半は勝負を左右することが多いので、ここで集中力を維持することが勝つためのキーポイントとなります。
この精神的な疲労の原因には諸説ありますが、神経伝達物質の一つである「セロトニン」が原因であるという説が現時点では有力です。
セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から脳内でつくられます。通常、トリプトファンはアルブミンというタンパク質と血中で結合しており、このときは特に問題を起こすことはありません。しかし、運動を長時間に渡って続けていると、血中に脂肪酸が増えてきて、これがアルブミンと結合してしまいます。すると、トリプトファンがアルブミンから離れてフリーになってしまい、脳に入ろうとするのです。そして脳内のセロトニンが増えることにより、精神的な疲労が発生するのです。
ただし、セロトニンが脳に入ろうとするときには、トランスポーター(運搬体)が必要になります。そしてアミノ酸のBCAAも、同じトランスポーターを利用します。よってBCAAが存在すれば、トランスポーターの奪い合いになるため、トリプトファンは簡単に脳内に入ることができなくなります。
つまり、試合や練習前にBCAAを摂取しておくことにより、後半になってからの集中力の低下を防ぐことができる、ということになるのです。
【こちらもオススメ】
4-2.より高い次元へ BCAA