体重・脂肪DOWN
(こちらの記事は2013年に公開されました。)
「アミノ酸でダイエット!」。ひところはTVで「アミノ酸がダイエットに効く!」と紹介されたため、「アミノ酸を飲めば、それだけで痩せる」と思うようになった人も少なくありません。
しかし実際のところ、アミノ酸自体にそのような働きはありません。殆どのアミノ酸は「カラダをつくるための構成物質になること」それが主な働きなのです。
いっぽうで、「カラダの構成物質」にならないアミノ酸もあります。その一つが、今回紹介する「カルニチン」。このカルニチンというアミノ酸の主な働きこそ、「脂肪をエネルギーに変えること」なのです。
カルニチンは、もともと「リジン」と「メチオニン」というアミノ酸から体内で作ることができますので、本来ならば外部から摂取する必要はありません。しかし体内での合成速度はあまり速くないため、不足してしまうこともあるのです。特に運動時などはカルニチンの要求量が高くなりますので、カルニチンをサプリメントで摂取することもよってスタミナが増したという報告がいくつも見られます。
なおカルニチンの体内での生成量は、20代をピークに、徐々に低下しているとも言われます。よって30代以降の方には、より効果を実感できるものと思われます。
さて、脂肪をエネルギーにする過程において、カルニチンはどのように働くのでしょうか。まずはホルモンの働きによって、脂肪細胞から「脂肪酸」が放出されます。放出された脂肪酸は血液に乗って流れ、細胞内にある「ミトコンドリア」というエネルギー工場に運ばれることによって、エネルギーに変えられます。
しかし脂肪酸は、そのままではミトコンドリアに入り込むことができません。「アシルカルニチン」というものに変換されて、はじめて入り込むことができるのです。
まず脂肪酸は「アシルCoA」というものに変換されます。そしてアシルCoAは、カルニチンと結びつくことによって、「アシルカルニチン」となることができるのです。さらにアシルCoAとカルニチンを結びつけるのに必要な酵素(CPTⅠ)は、カルニチンがないと作ることができません。
そしてミトコンドリアに入り込んだアシルカルニチンは、やはりカルニチンを必要とする酵素(CPTⅡ)によって、アシルCoAとカルニチンとに分解されます。そしてアシルCoAがアセチルCoAとなり、TCAサイクルに取り込まれてエネルギー化されるという流れになっています。
このように、カルニチンがあってこそ、脂肪がエネルギーに変わることができるということになります。ですから、カルニチンが不足していたら、せっかく脂肪を分解しても、それを燃やすことができません。燃やすことができなかった場合、脂肪はまた体脂肪に逆戻りしてしまうのです。
なおカルニチンのほかの効果として、腎機能を高めたり、男性不妊を改善したり、また冠状動脈疾患に関する有効性も示されています。また慢性疲労症候群はアシルカルニチンが不足していることが原因の一つだとも言われています。
※4ウェイメガバーンはバーニングSPにリニューアルされました。
(こちらの記事は2013年に公開されました。)
「アミノ酸でダイエット!」。ひところはTVで「アミノ酸がダイエットに効く!」と紹介されたため、「アミノ酸を飲めば、それだけで痩せる」と思うようになった人も少なくありません。
しかし実際のところ、アミノ酸自体にそのような働きはありません。殆どのアミノ酸は「カラダをつくるための構成物質になること」それが主な働きなのです。
いっぽうで、「カラダの構成物質」にならないアミノ酸もあります。その一つが、今回紹介する「カルニチン」。このカルニチンというアミノ酸の主な働きこそ、「脂肪をエネルギーに変えること」なのです。
カルニチンは、もともと「リジン」と「メチオニン」というアミノ酸から体内で作ることができますので、本来ならば外部から摂取する必要はありません。しかし体内での合成速度はあまり速くないため、不足してしまうこともあるのです。特に運動時などはカルニチンの要求量が高くなりますので、カルニチンをサプリメントで摂取することもよってスタミナが増したという報告がいくつも見られます。
なおカルニチンの体内での生成量は、20代をピークに、徐々に低下しているとも言われます。よって30代以降の方には、より効果を実感できるものと思われます。
さて、脂肪をエネルギーにする過程において、カルニチンはどのように働くのでしょうか。まずはホルモンの働きによって、脂肪細胞から「脂肪酸」が放出されます。放出された脂肪酸は血液に乗って流れ、細胞内にある「ミトコンドリア」というエネルギー工場に運ばれることによって、エネルギーに変えられます。
しかし脂肪酸は、そのままではミトコンドリアに入り込むことができません。「アシルカルニチン」というものに変換されて、はじめて入り込むことができるのです。
まず脂肪酸は「アシルCoA」というものに変換されます。そしてアシルCoAは、カルニチンと結びつくことによって、「アシルカルニチン」となることができるのです。さらにアシルCoAとカルニチンを結びつけるのに必要な酵素(CPTⅠ)は、カルニチンがないと作ることができません。
そしてミトコンドリアに入り込んだアシルカルニチンは、やはりカルニチンを必要とする酵素(CPTⅡ)によって、アシルCoAとカルニチンとに分解されます。そしてアシルCoAがアセチルCoAとなり、TCAサイクルに取り込まれてエネルギー化されるという流れになっています。
このように、カルニチンがあってこそ、脂肪がエネルギーに変わることができるということになります。ですから、カルニチンが不足していたら、せっかく脂肪を分解しても、それを燃やすことができません。燃やすことができなかった場合、脂肪はまた体脂肪に逆戻りしてしまうのです。
なおカルニチンのほかの効果として、腎機能を高めたり、男性不妊を改善したり、また冠状動脈疾患に関する有効性も示されています。また慢性疲労症候群はアシルカルニチンが不足していることが原因の一つだとも言われています。
※4ウェイメガバーンはバーニングSPにリニューアルされました。